今の部署になってからは、普段から携帯はロッカーに入れておくようにしてる。


でもちょうど一週間前の今日は、あの人から連絡が来るかも知れないって、そんな期待半分で、携帯をポケットに入れて仕事をしてた。



夜の7時。



携帯のバイブがなって、ディスプレイにはあの人の名前。



ケンカしたのも、


仕事中なのも忘れて、思わず電話に出る。



『仕事中、ごめん』



ちょっと驚いた感じで聞こえたあなたの声。





『今日、帰れる。今から最終の新幹線で帰るから』




仕事、大変なのに。
そう思いながらも、凄く気持ちが明るくなって、どうしようもなく嬉しくなった。




呆れるくらいわがままで、どうしようもない私。



会いたいって私のわがままなのに、会ってあなたが言ってくれたのが、



『俺も会いたいから、帰ってきたの。だからおあいこ!』





笑いながら言ってくれるあなたには、ほんとに甘えてばかりだよね。


でもほんと、あなたがそう言ってくれるなら、私もそう思うことにする。
あなたの言葉に、またちょっと甘えさせてね。






『じゃあ…おあいこ、ね』









『大好きだよ』








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『仕事』






それは人として、生きていくためにはやらなくちゃいけないこと。






ほんとは明日、会おうって約束してたけど。

でも休日も仕事をするから、明日は帰ってこられないって。





私の数少ない休みの、たった3日間しか取れない、希望休。

2人で相談して決めていたけど、それでも今回は無駄になっちゃったね。

そうすると、またちょっとの間、会えなくなっちゃうんだね。







仕事が優先なのは当たり前。

私は単に”彼女”であって、”家族”ではないから。

優先順位なんて、二の次三の次。









分かってる。











――けど、あなたのために空けておいた時間は、私は誰と過ごせばいいの?

会えるのを楽しみにしていた私の気持ちは、いったいどこへ向ければいいんだろう。










矛盾しちゃうんだよ、私の気持ちが。









あなたの仕事を優先させてほしいって思う気持ちと、

あなたに私と会う時間を優先してほしいって気持ち。







どっちが強いかなんて、決まってて。







わがままで、しまいには素直にもなれなくて、ほんとどうしようもない。

割り切れない。









こんな自分、嫌。

あなたの仕事がどれだけ忙しいかは、私が一番知ってる。





一番知ってるくせに、理解出来てない。

こんな話し、あんまりだよね。









でもね、私ってやっぱりへそ曲がりだから。

明日はきっと、メールも電話も出たがらないと思う。





だから今のうち、言ってこうと思う。












「ごめんなさい」











あの人はここを知らないから、ここで言ったって、これもまた無駄なんだけどね。
























不毛、だ。


















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仕事が毎日忙しいあなた。


今日は金曜日で、会社の飲み会もあって、きっと凄い疲れてたんだろうね。



仕事の話しをして、飲み会の話しをして。
それでもう今日は、お終い。




ただちょっと寂しくて、


もうちょっと話したかった。



そんなわがまま言えなかったけど。


やっぱりもうちょっと声、聴いてたかったなぁ。



そんな自分勝手な気持ちばかり大きくて。

また素直に言えなかったことがある。






『お疲れ様』






今仕事がどれだけ忙しいかは、私が一番知ってるはずなのに。




ごめんね。
いつもこんなんで、あとになって自己嫌悪。






今日はゆっくり休んでね。




お休みなさい。









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