我家の近所は個人の歯科医院が沢山あります。私のマンションの並びには信号から信号までの間に3軒もありますし、道路の向かいにも新しく1軒出来ました。


広い道路の内側にも1軒ありますし、2つの最寄り駅前には合計3軒もありますし、探せばもっとあるんじゃないでしょうか?徒歩圏内だけでこれだけありますから、本当に多いです。

 

そうなると、何処を選べばいいのか難しいです。昨日行った歯医者さんは、先代の先生の息子さんが昨年春に引き継いだ歯科医院です。開業時、チラシが入っていたので、興味を持っていました。お父様の方の先生には何十年も前に診て頂いたことがあり、とても印象が良かった記憶があります。

 

最近開業する個人病院は設備が整っているところが多くなりました。こちらは新しいので内装もきれいで、クロスも普及品ではないし、アクセントクロスも使っているし、床もドアも統一感があり、デザイナーさんが係って仕上げたのだと思います。器具類もまだピカピカですし、マイクロスコープも備えています。

 

ただ、全てがとても狭いです。きっと、先代の使っていた医院に新しい機械をたくさん取り入れたからでしょう。

 

私は現役時代リフォームの仕事をしていたので、いろいろな職人さんに出会いました。職人さんは、技術があり、腕がいいことは大切ですが、かといって人柄が悪くては困ります。でも、人柄はいいけれど腕が悪くてもやっぱり困るんですよね。(笑)

 

歯医者さんも同じですね。技術も欲しいし、人柄もいい歯医者さんに巡り合いたいものです。

 

この歯科医院は初めてなので、期待と不安がまだ入り混じっています。今日の検査は保険が効かず33,000円かかることにも「高いなあ」と迷いがありました。でも、まだ治療するわけではなく、治療方針を示してもらうだけだからと考えなおしました。治療にお金がかかりすぎると分かれば、そこでやめてもいいわけですから。

 

昨日は受付でクレジットカードが使えないことがわかり、それもちょっと気になりました。高額の治療代のためにローンを組める歯科医院もあるという時代に、カードが使えないって普通なのかなと思いました。

 

そして、如何に予約制といっても、ほかの患者さんが全くいないというのも気になりました。ただ、看護士さんは2~3人いるようなので、患者さんがいないということはないでしょうが。帰る時には小学生が一人、待合室にいたのでホッとしました。(笑)

 

レントゲン室も狭いのに、機械が2つ入れられていました。始めに3次元のCTを撮りましたが、その後は口の中にフィルム?を入れて、上の歯6枚、下の歯6枚、少しづつ移動しながらレントゲンを撮りました。埋もれたままの親知らずのところが取りにくかったということで、3回くらい撮り直したので、回数は15回くらいになりました。

 

その間、女性の方が、ドアから入ってきて、CTの機械の飛び出た腕のような部分をくぐって、私のところに来てはフィルムをセットして出て行き、撮影後はまた入って来て、撮影したフィルムを外へ持って行き、また新しいフィルムを持って入ってきてセットし・・・を繰り返しました。

 

合計すると15回の2倍ですから30回もCTの機械の飛び出た腕のような部分ををくぐっていたことになります。小走りに一生懸命なさっていましたが、大変だなあと思ったし、落ち着かなかったです。

 

その時、途中で気付いたのですが、CTを撮った時は鉛のような重いエプロンをつけていたのに、その横の椅子に座って口の中のレントゲン写真を撮った時には、それが外されていたのです。レントゲン室で、看護士さんが写真を撮るたびに外に出ていたということは、やはり放射線を遮るエプロンを付けていた方がよかったのではなかったのでしょうか?

 

その看護士さんは可愛くて愛想も良い人でしたが、奥の歯のレントゲンを撮る時は口の中に全部を入れないまま口を閉じさせようとして、痛かったりしたので、まだ慣れていない人だと思います。何度も「すみません」と繰り返していました。


エプロンの事を聞いたら、自分がエプロンを外したのに、「口のなかだけなので、大丈夫と思います」と自信なさそうな返事をしていました。まあ、私もこの年齢で今更・・・ですが。

 

そして、レントゲンが終わって戻ったら、診察台の横にセットされていた椅子に座らされました。まあるい輪っかに蛍光灯のような明かりがともり、その両端には写真撮影をする時の反射板のようなものが設置され、私が座った反対側の輪っかから、先生が高級そうなカメラを構えました。

 

反射板を置くスペースもギリギリしかありませんでしたが、先生も診察台にぶつかり、半分座り込むような体勢でした。確かに狭いです。(笑)

 

ところで、私は顔の写真を撮られるとは全く想像していませんでした。歯医者さんで証明写真のように座ったまま上半身を撮られたことはこれまで一度もありませんでしたから。

 

オーバーサイズのTシャツとGパン姿だったのですが、緊張して身なりを整えることも出来ず、戸惑っているうちに、正面、左横、右横とバシャバシャたくさん撮られました。最後に笑って、といわれて、本当に困りました。だって、普通の写真と違うので、ニッコリ笑うのもおかしいし、どんな顔をしたらいいの?

 

先生は笑ったときの口元を取りたかったようで、最後の写真を見せてくれました。私は自分の顔よりも、大きな襟ぐりのTシャツが片方にズレていたことが恥かしく、今でも「上半身の写真は必要だったのだろうか?消してもらえないかな」などと拘っています。まあ、私の写真なんか誰も気にしないだろうと思いますが・・・でも、やっぱり嫌です。断ったらよかったのかな?

 

先生は鋭い目つきで、先代のイメージとは違います。でも、歯の型をとる準備をしている時に趣味を尋ねられたり、先生ご自身も息子さんとプールに通っている話をされたりして、後ろにいらっしゃるのでお顔はみえないのですが、感じの良い声で、お人柄はいい方のようです。

 

でも、写真は・・・今も気になっています。


次回はこれからの治療方針をお聞きするのですが、なんと5月30日です。始めて行ったのが4月22日。連休もあるからと、2回目は昨日の5月13日でした。次が5月30日とは、歯の治療って、こんなに悠長なものでしたっけ?奥の差し歯が取れたままですが、それは抜くことになるから、このままでいいそうです。先はまだまだ長そうです。