4月26日に亡くなった桂由美さん(享年94歳)は亡くなる4日前に「徹子の部屋」の収録に参加されていたと言います。山本陽子さん(享年81歳)も「徹子の部屋」に出られた時見ていましたが、お元気に「これからも役者を続ける」とおっしゃっていたのに、数日後、突然帰らぬ人となりました。中村メイコさん(享年89歳)も亡くなる6日前までお仕事をされていたそうです。

 

すごいなあ、と思うのは、最後まで、「まだ仕事をする」と思われていて、前向きな気持ちで生きていらしたことです。「お迎えはまだか」とか、「これから年老いてどうなるんだろう」とか不安な気持ちを抱きながら老いている人たちもたくさんいるというのに。

 

一昨日(?)の「徹子の部屋」に出た浅丘ルリ子さんのお話も印象的でした。彼女は親しい人のことは「亡くなったと思わない、その言葉をつかわない」と言ってました。その気持ち、私もよくわかります。

 

実はこのマンションも築40年以上過ぎています。ここ数年で、80代、90代の方が数人亡くなられました。その中でも親しかった方のことは、亡くなった後も雰囲気の似た方に会うと、ふっと思いだします。そして、亡くなったというより、まだ生きていらっしゃるような気がして、悲しくはならないのです。まあ、これも付き合いの浅い都会の人間関係だからかもしれませんが。

 

でも、限りある命ですから、何時かは見送ることになるし、見送られることになります。団塊世代の私には、これからは親戚でも、芸能人でも、友人でも、、同世代の人たちの訃報が前後しながら届くことでしょう。でも、涙するよりも、楽しい思い出と共に、今は少し遠くにいるだけだと思って過ごしたいと思います。

 

今日はバレエのあと、ジャズヴォーカルに行きました。ジャズヴォーカルも高齢者が多いです。帰りに一緒になった方は毎日外出ばかりで、殆ど家にはいらっしゃらないそうです。「なんでもすぐやる。今日しかないかもしれないから。明日はわからないでしょ?」とおっしゃっていました。私と同世代だと思いますが、すごいですね。やりたいこと、続けたいこと、夢中になれることを持っている人は幸せだと思います。でも、それも本人の努力と心掛けで持てるものなんでしょうね。

 

 

ところで、今日、長女のお婿さんが退院してきました。先ほど、ルイ君がうちに来ていたら、長女から「もう、帰して」と電話がありました。スピーカーにしていたらしく、お婿さんの声も聞こえたので、ちょっと挨拶しました。

 

娘からすっごく元気で帰ってきたとは聞いていましたが、まあ、まあ、喋ること。大声の早口で20分弱、喋りまくり、笑いまくっていました。とにかく、快適な入院生活だったらしいです。夜更かしをして、朝6時に薬を点滴で入れて、後は少し寝て・・・。途中からは外出許可をもらって、高島屋でクレープを食べたり、自宅に帰ったり・・・・。

 

看護士さんたちも英語が通じたようで、オーケー、オーケーばかり言う人がいたり、フランスに行きたいという人がいたので、如何に今は危険か、一日に何人もの(何人かは言葉だけ通り過ぎて、記憶に残っていない。しかし、あちらの人は数字をよく使いますね)人が刃物で刺されていると教えたり、メトロは危ないと注意したりしたとか・・。

 

小さなヤケドの傷口から菌がはいらないように、薬の点滴を8時間ごとにするためだけに入院していたんですから、そもそも元気だったんです。今回は食事も良かったようで、退院する時、ふざけて「また来ますね」(英語で)と言ったとか。娘は「大声だから、皆に聞こえる。もし重病の患者さんが居たら申し訳ないでしょ」と怒っていました。

 

そんなに早口のフランス語では聞き取れない、と思いながら、わかるところだけつまみ食いして聞いていましたが、とにかく上機嫌で良かったです。フランス人は人の名前を覚えるのが上手くて、今回も女性看護士さんたちの名前をしっかり覚えて帰ってきました。(笑)あの明るさは素晴らしいと思います。彼は最後まで明るく楽しく生きられるタイプでしょうね。

 

これから荷物を詰めて、明日は家族で香川県へ5日間の旅行に出かけるそうです。今回はルイ君がすんなり飛行機に乗れますように。