2年前の6月に今の賃貸マンションに入居した三女夫婦。昨年は年初から大変な一年となりました。もともと流れのあまり良くなかったトイレの水がとうとう逆流してきたのです。


マンションの前は大きな公園だし、人気の最寄り駅から徒歩10分少々の、古いけれども管理のしっかりしたきれいなマンションで、喜んで住ませていただいてたのですが。

 

洗浄してもらってもすぐに詰まり、内視鏡カメラのようなもので調べてもらってるうちに、トイレだけでなく洗面台や洗濯機のところまで逆流しました。


管理組合が調査した結果、排水の鉄の縦管から各戸に枝分かれしている鉄管が錆びて狭まっていること、勾配が悪いことがわかりました。そのため、管理組合が階下の天井裏を開けて(スラブ下配管だったのです)、配管をやり直し、娘の部屋の洗面所の横の壁を壊して、縦管に繋ぎ変えるという工事をすることになりました。

 

娘達は、何度も汚れたところの掃除をしたり、調査のため立ち会ったり、工事中は便器が使えないため、2度もホテルに泊まるように指示されたりしました。


工事は今年の2月に(逆流してから1年1ヵ月かかりました。)無事に終わりましたが、今も洗面所横の壁の穴はプラベニヤのようなものが張ったままです。ホテルに宿泊した領収書を送ってもホテル代もまだ払ってくれないそうです。

 

これまでも、不動産屋―オーナーー管理組合の連携が悪く、娘たちが何度も督促しなければならなかったし、ホテル代も壁もまだ完結していません。


室内にある電気給湯器も23年前のもので、7年前に漏水して、階下の部屋がずぶぬれになったとか。その時も給湯器は修理だけで終わっているし、今度はトイレの換気扇が壊れ、それも直してもらえない。

 

この地域が気に入っていたし、もう一回更新してその間に持ち家を探せたら、と思っていた三女夫婦も賃貸に嫌気がさし、たまたま今住んでいるところから5.6分離れたところに売りに出ていたマンションが気に入ったので、今日、私にも見てほしいということになり、出かけてきました。

 

値段はかなり高いのですが、それが適正なのか、住環境が違うので私にはわかりません。そもそも、70㎡程度のファミリータイプが近辺では払底しているのです。


私が否定的なことを言って買うのを辞めた後、もし相場が更に急騰したら「あの時買っていたら」ということになっても困るので迂闊に反対はできません。

 

自分たちの若い時のことを思えば、親に相談もせず夫婦で自宅を買いました。三女たちももう43歳と41歳なんですから、親が口出しすることはないでしょう。ただ、私がリフォームの仕事をしていたので、購入後のリフォーム費用を概算で出してほしいというので同行しました。

 

物件自体は築年数がちょっと気になりましたが、32戸の低層マンションの4階で、外観はとってもきれいでした。3年前に買われた現在のオーナーさんは転勤のために売却するそうです。(どうやら海外に転勤らしいです)


3年前にユニットバスや洗面、トイレは総取り換えしているし、ご夫婦だけなので内装もきれいなままで、南向きのバルコニーも奥行きが広めでテーブルと椅子が置いてありました。

 

内見を済ませてから、三女夫婦宅に戻り、18時半まで3人でいろいろ話し合っていました。物は考えようで、今回の排水管の問題が起きたことにより、三女夫婦もいろんな知識が増えたことはよかったです。多少の失敗は経験として次の機会に生かせるのだから、今回の購入も娘たちの思うようにすればいいと思います。

 

この物件はキッチンだけはリフォームしていないので、購入の暁には私が手伝うことになります。もう現場を離れて8年目ですし、長女の家のキッチン工事をしてから4年が過ぎています。自分が出来るかどうか、ちょっと自信が揺らいでいます。