TVドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」と「不適切にもほどがある」を面白く見ています。

 

「おっさんのパンツ・・・」の主人公は48歳の沖田誠(原田泰造)。最近は彼の考えは会社の部下にも、子供達にも受け入れられない。上司にお茶を淹れない女子社員、メンズブラ愛用の部下、そして化粧や女性のもつ可愛いものが好きな不登校の息子・・・などとの接し方に自信を無くしていた時、息子の友人でゲイの青年・大地と出会い、彼と友達になることに。そして彼を通して、様々な失敗を乗り越えながら、これまでインプットされていた古い常識を徐々にアップデートしていく物語。

 

時代遅れの父親や上司の登場するドラマはよくあるけれど、そういうタイプの主人公が、見ている方でもびっくりするほど最先端の考えを理解しようとし、自分の価値観をアップデートしていくところが独創的で面白いです。原田泰三さんがコミカルに感じよく演じています。

 

一方、「不適切にもほどがある」は昭和のダメオヤジ小川市郎(安倍サダヲ)が令和の時代にタイムリープするのですが、こちらは「おっさんの・・・」とは対照的に、昭和全開の主人公が、令和の時代に昭和の尺度で切り込んでいきます。

 

育児休暇、イクメンなどが良しとされ、働きたい女性が逆に働きにくくなっているいる現実を「コンプラ縛り」と堂々と糾弾する。それもまあ、一理あるので、見ている方もちょっと溜飲が下がったり。(若い人は賛同できないかもしれませんが)

 

基本的にはコンプラは大切ですが、裸の王様になってしまってもね。片や、現代の常識にアップデートしていくドラマ、片や昭和の時代の良さを信じているドラマ…どちらも面白いです。

 

さて、今、国会では自民党の裏金問題で大騒ぎとなっていますが、統一教会問題や裏金問題で追及されている大物国会議員たちを見ていると、この方達は大昔の政界の常識のまま、少しもアップデートせずにここまで来たんだろうな、と思います。

 

自民党はサッサと追徴税を納め、アップデートできない議員さんには退いてもらい、新しい顔ぶれで出直してほしいものです。