今朝、年に一度の排水管高圧洗浄が行われました。各家庭に業者さんが入って、キッチン、浴室、洗濯機、洗面台の排水口に細い管を通しながら、その先端から高圧の水を流して、排水管の汚れを除いて行きます。

 

昨日、業者さんが気持ちよく作業できるように、排水口を念入りにお掃除しておきました。

 

朝9時少し過ぎに、先ずは女性がピンポーンとやって来て、室内の通り道にブルーシートを敷いて行きました。この方が(年代は最近はよくわかりませんが、30代~40代位?)髪をポニーテールにまとめたきれいな方で、物腰もにこやかでとっても感じのいい方でした。

 

これまでは男性2人組でしたので、ああ、こういう現場にも女性が進出してきているんだなと思いました。その後に現れた男性が作業をする人で、ゴッツイ体格だけど、でも見かけよりは優しそうな感じの男性でした。

 

キッチン、浴室と洗浄を済ませた後、洗濯機の排水口に取りかかりました。我家は排水口の上に洗濯機がおいてあるので、彼の大きな手が洗濯機の下に手が入らず、洗濯機を動かしたり、色々やってみましたが、結局、女性に「○○のところに、この位の厚さの木が4個あるので、持ってきて」と頼みました。

 

女性は慣れていない様子で、「○○ですね。いくつ持ってきますか?」などと確認してから車まで取りに行きました。その間、男性はジッと待つことになりました。前回まではこういうことをしなくても出来ていたので、「手が大きいのかな?」などと話しながら、男性はイライラすることもなく待ってくれていました。

 

そして、結局8cm位の厚さの木を洗濯機の足の下に入れて嵩上げし、手を入れて洗濯機のつなぎのホースを外し、洗浄してくれました。男性が仕事を終えると、女性が垂れた水を雑巾で拭いてくれ、そのあとブルーシートを回収しました。私は時間を取ってしまって申し訳ないと詫びましたが、女性はにこやかにお礼を言って帰りました。

 

とっても清々しい朝になりました。

 

というのも、前回、前々回に来た業者はとっても感じが悪かったからです。

 

実はこれまでは排水管の洗浄は2年に1度でした。理由は古いマンションの鉄管の排水管はもろくなっているから、なるべく負担をかけないように、という考えからです。1度排水管の事故があり、それ以来ずっと理事長は2年に1度の清掃を固守してきたのです。

 

しかし、同じ頃に建てられたほかのマンションでは年に1度の洗浄を実施しています。2年目のおわりごろになると、キッチンの流れが悪くなってくるので、私は年に1度の清掃を何度か提案しましたが、却下されていました。

 

ところが昨年、どうした風の吹き回しか、年に1度の清掃がすんなり了承されました。

 

前々回(4年前)の時は2年ぶりの洗浄で、我家のキッチンの排水は流れが少し悪くなっていました。けれども、流れてはいたのです。

 

ところが洗浄後、外しておいた臭気よけのお椀のようなものをキッチンの排水口にセットして、念の為に水を流すと、なんと徐々に水が溜まって来て、シンクにどんどん溜まっていくのです。

 

浴室を洗浄していた業者にいうと、「これは仕方ないです」というのです。「でも洗浄前は流れていたんですよ」と言っても、「この建物は古いから、これ以上やると排水管が壊れて大ごとになる」とすごく不愛想に答えるのです。

 

臭気が上がってくるのを防ぐお椀のようなものを外すと流れるのですが、こんな状態で2年間使用はできません。因みに当時はキッチンを改修してから4年目で、室内の排水管は塩ビの新しいものに交換しています。詰まっているのは壁の中の古い鉄管で、それは共有部のものです。

 

どうしたらいいの?私は、洗浄前より流れが悪くなるなんて困る、と訴えて、もう一度洗浄をしてもらいました。すると、鉄管の部分まで届いた洗浄管をグリグリとしているうちに真っ黒の水がドバーっと出てきて、水がスーッと流れました。

 

確かに、古いマンションでは、洗浄中に鉄管が壊れてしまう事故が起きるかもしれません。だからと言って、共有部の事情で居住部分の排水ができないようでは暮らしていけません。

 

勿論、工事の業者は責任を負いたくないので、いろいろ理由を述べるのでしょうが、投げやりな態度は不快でした。せめて「どうしようかな」と親身になって考えてくれる態度を見せてくれてもいいじゃないかと思いました。

 

2年前の前回も同様のことがありました。私は今度は洗浄後すぐに流れを確かめ、前のことを説明しました。そこへ、工事の監督のような男がぬっとやって来て、業者にこういうのです。「ああ、この家は、前も流れなかった家だから」と。

 

あんた、何様?人の家に挨拶もせずに入って来て、人の住いにケチをつけるわけ?キッチンの水が流れなくて、どうやって暮らすのよ。流れをよくするために洗浄をお願いしているのに、洗浄した後流れなくなって、しかもやり直したら流れて2年間何事もなく経過しているのに、自分たちの落ち度はなかったわけ?

 

本当に腹が立ちました。

 

でもね、考えたら、この人たちはいい教育を受けていない人たちなのよね。相手の気持ちを考えながら行動する代わりに、自分に責任が被さって来ないように、危ない仕事はしない、仕事をする時には自分に責任がかからないように、ほかの何かのせいにしておく・・・そういう教育を受けてきたんでしょう。

 

もう、高齢者の入り口にいる人は変わることはできないから、こうやって人生を送っていくのでしょう。私は自分の意見を主張して、結局は直ったのだから、それでいいのよ。こういう人たちに一喜一憂していてはいけないのよ。

 

なので、今回は覚悟を決めていましたが、昨年洗浄してから1年しか経っていないので、洗浄前から排水は問題なく流れていたし、今日の洗浄も黒い水がでてくることもなく、すんなり終わりました。何より、今日の業者さんの人柄の良さが嬉しかったです。それで、私にはとっても気持ちの良い朝となった訳です。

 

また、こういう男性中心の現場に感じのいい女性がいることは雰囲気がよくなるなあと思いました。あ、こういうと、男女差別になるのかな?

 

でも、作業をした男性も、アシスタントが感じの良い女性だから、なんとなく優しさが醸し出されていたような気がします。そんな雰囲気がいいと思うのは、やっぱり私が昭和の感覚だからなのかな。(笑)