今日は渋谷駅から道玄坂へ。109の横を通って登っていきます。実は、今日は楽しいことがあるんです。

 

交番の手前の道を入ると、今はラブホテルで有名な円山町で、普段の私は行かないところです。(笑)ラブホテルがズラリと並んでいますが、建て替えが進んでいて、昔のゴチャゴチャ感は無くなっています。

 

そこにある料亭「三長」。今日はここで、「旧花街の名料亭で楽しむ伝統芸能」という催しに参加するのです。

 

円山町には、大正8年頃には料理屋が96軒、芸者が420名もいたそうですが、戦争で焼け野原となり、昭和26年には111軒300人と復興しましたが、徐々にお客様が減り、今は芸者は4人だけになっています。

 

最年長は、三味線を弾いていらっしゃる糸子さんで、なんと95歳なんですって!冗談も入れながら会話を盛り上げる陽気な糸子さん。話す言葉もチャキチャキとして、若い人と変わらぬスピードだし、耳もよく聞こえているようです。


都々逸やさのさ、小唄など、お客様にリクエストも催促しながら、ずっと三味線をひきながらうたっていらっしゃいました。

 

小糸さんが歌詞が曖昧そうなうなところは、踊りと鼓を演じた鈴子さんがきれいな声で実に自然に助け舟を出し、何でもござれの素晴らしいカップルでした。

 

鼓も舞踊も伴奏は三味線だけなんですから、約1時間力強く弾き続けていらっしゃるそのエネルギーはたいしたものです。

 

鈴子さんも美人さんで、よく通るきれいな声の持ち主でした。日本舞踊を見ながら、バレエ同様、軸がしっかりしていることが大切なんだなあと思ったりしました。(笑)

 

動画をアップしてもいいのかどうか分からないので少しだけ載せます。始めに、料亭代表の高橋さんから、三長の歴史と、料亭文化の継承のお話がありました。料亭文化を広める目的のためなので、お許しいただけることと思います。

 

建物がまた立派なんです。

 

廊下には木が埋め込んであります。

 

平成19年に2代目となるお母様が亡くなられたので、息子さんの高橋さんがこの建造物を壊すに忍びないと継続することを決意、平成25年に使っていない部分を賃貸に出せるように改修し、三長自体も全面的にリニューアルしてオープンしたそうです。今は和風複合施設となっています。

 

高橋さんはお顔が広いようで、センスの良い方達が集まって、いろいろな企画をされています。例えば、今日の広いお部屋でクラシックの生演奏を聴きながらお食事を味わう企画など。木造の家屋の中でとてもきれいに音が響くんだそうです。私もいつか参加してみたいと思います。

 

これは区の企画でしたが、参加者は30人位だったでしょうか?私は一番前の席が空いていたので、図々しく座らせていただき、本当に目の前でお二人の芸を見ることができました。芸者さんを間近で見たり、ましてやその芸を見る機会などなかなかないので、参加できて良かったです。

 

今日は楽しい一日でしたが、興奮したせいか、帰宅するとすっかり疲れてしまっていました。今日は早寝をしよう。