6月8日(木) 旅行5日目

 

前日、門司の友人宅についたのは、もう21時を回っていました。

 

初めて訪ねた友人宅。築25年位で、中はフルリフォーム済み、しかも一部は新しい家具付きのピッカピカのマンションでした。彼女は50年も暮らした東京から、昨年の夏、故郷に帰ってきたのです!

 

彼女の本当の故郷は下関なのですが、彼女の希望のマンションが門司にあったということで、こちらに即決したそうです。

 

彼女の希望とは窓から海がみえるマンションです。本当にリビングの窓からばっちり海が見えます。対岸は下関。なんと、今ではあのコロナ騒ぎが始まったダイヤモンド・プリンセス号が通過するのも見えるとか。

image

 

きれいなお風呂を使わせてもらい、洗濯して、ほっと一息つきました。

 

実は私はこんな風に友人宅に泊ったという経験は多分初めてだと思います。それなのにリラックスしているということはやっぱり学生時代に一緒に寮で過ごした体験があるからかもしれません。安心して、眠りにつきました。

 

翌日は激しい雨と風が吹き荒れ、気温の低い一日でした。昨日の熊本城では炎天下だったというのに。外出は無理そうだし、私が疲れていたこともあったので、その日は家でゆっくりおしゃべりをすることにしました。

 

私は珍しく前夜から食欲が落ちてしまい、朝は食パンを半分にしてもらったほど。お昼も食べる気にならず、お昼抜きで早めの夕食にしてもらいました。

 

彼女が作ってくれたのは瓦そば。アツアツの瓦の上に茶そばを乗せ、錦糸卵や甘辛く煮た牛肉などの具材を盛り付けた料理です。自宅なので、瓦ではなく、ガスで焼いています。

image

 

手前のローストポークは一緒に食べようと私が送っていたものです。彼女はビール党なので、冷たいビールも欠かさず付いてきます。

 

瓦そばは初めて食べましたが、すごくおいしかったです。食欲があまりなかったので、あっさりして、丁度良かったです。とっても気に入ったので、あとでお土産に買って帰りました。

 

そうして、例のごとくエンドレスのおしゃべりで、ゆっくり一日を過ごしました。

 

 

 

私が彼女から、喪中のはがきをもらったのは一昨年の11月のことでした。10月にご主人が亡くなったというので、驚いた私はお線香をあげに伺いました。

 

 

 

その時の予定通り、彼女は昨年春に門司のこのマンションの契約をし、東京のマンションを売って8月に引っ越ししたのです。幸い東京のマンションはすぐに売れ、下関では東京よりも広いマンションが半額で購入できたそうです。

 

ご主人がガンとわかったのが7月下旬、そして亡くなったのが10月2日、翌年8月には引越したのですから、彼女の決断力と実行力には驚かされます。

 

彼女には既に家庭を持っている息子さんが東京にいるのに、良く決断できたな、と思いました。なにしろ彼女は8年間も子宝に恵まれず、どうしても子供が欲しかった彼女は、その気持ちのすれ違いから、自分の意思で一度離婚も経験しているのです。

 

その後働き始めた会社で今のご主人と知り合い、ようやく授かった一人息子さん。普通なら、息子さんのそばから離れるとは想像できません。

(ちなみに、離婚したご主人のほうも再婚してすぐに子供に恵まれたそうです。)

 

ところが、彼女は「30歳まで、これ以上ないというほど濃厚な親子関係を楽しんで過ごしてきたから、もう満足」といいます。


一人息子さんが選んだお相手も一人娘さんなので、結婚の時両家で話し合って、息子さん達は今はお嫁さんの実家の近くで住んでいるそうです。

 

彼女のご主人は、自分は長男ではないので自分の家系には拘らない、という方だったそうですが、こんな理解のある親は今でも多くはないのでは?息子さんご夫婦はお幸せだと思います。

 

もともと、老後は下関に住もうか、と言うくらい、ご主人も下関が好きだったので、ご主人の希望で下関の海に散骨することに決めたそうです。

 

だからこそ帰郷の決断もできたのでしょうが、こちらには老後に入る施設もたくさんあるし、と彼女は自分の老後もちゃんと考えて行動しているのです。

 

マンションの売買を、この年齢にして初めて自分1人でやった彼女。しかもこの大きな変化を楽しんでいる彼女。すごいです。

 

とにかく、愚痴がありません。この門司での生活にも大満足なのです。交通の便もいいし、お店も病院もたくさんあるし、食べ物も海の幸、山の幸が豊富で、美容院だって東京に比べるとすごく安いんだとか。暮らしやすいといっています。

 

そして、彼女にはいろいろラッキーな偶然が起きるのです。それは彼女の気持ちがなんでもラッキーと受け止めることができるからでしょう。

 

下関の私立の小学校から高校まで女子校で過ごしている彼女なので、地元に友達がたくさんいます。また、私達は学生時代寮生活を送っていたので、地方に住む友人もたくさんいます。

 

彼女は門司に来て以来、自宅を開放してミニ同窓会をしたり、小旅行を計画して皆を引率したりしているので、今では「〇〇(←彼女の名前)トラベラー」と言われているそうです。(笑)

 

私と共通の友人と会った時にはラインで写真を送ってくれます。本当に親切なのです。

 

そして、彼女は昔からジャニーズのタレントが大好きで、タカラヅカの大ファン。宝塚の公演には、同じファン仲間と宝塚のみならず東京まで見にきます。

 

今回は更に大谷翔平に夢中になっていて、試合の結果や経過を、旅行中もチョコチョコ検索していました。楽しいことが一杯で、いつも笑顔の彼女。こんな彼女なので、お互いにノンビリ、楽しい旅行ができるのでしょう。

 

さて、翌日は下関に住む同窓生も来てくれて、車で下関を案内してくれるそうです。

 

続きます。

 

ブログランキングに参加しています。

今日もクリックしていただけると嬉しいです。