昨日は「ビジュアルコントロール学」講座(無料)に申し込んでいたので参加してきました。

 

ニョキニョキと高い建物が増え続けている渋谷駅周辺。

 

政府は、東京一極集中を無くそう、と言っているのに、なんで東京にこんな高層建築を建て続けているのか、理解できません。床面積を増やすから、会社もできるし人もやってくるわけで、パリのように建築物の高さを一定に保っていれば、会社も人も、おのずと制限されるというものでしょうに。

 

 

さて、今日の講座は私的には「外れ」でした。結局、最後に言われた「なりたい自分になるためには、他人から見た自分となりたい自分とのギャップを埋めることです」ということは納得しましたが、その埋める方法を知りたかった・・・。

 

始めにエリザベス女王とフィリップ殿下の写真や、「罪を犯して刑務所にいたのに、あまりに美しすぎたので、刑務所にいるときからファンができて、出所後にモデルになって年収いくらになった」男性とか、「ホームレスなのにその美しさのために何だったか?で大成功した男性」とか、「世界で一番売れているモデルで年収○億円の女性」とか(全て外国人です)が紹介されました。

 

続いて、「家柄と骨格と美貌(←だったかな?)」は自分の努力では手に入らないけれど、自分の努力で出来ることは何か?」ということで、クール、ノーブル、キュート、セクシーなど、それぞれのタイプの参考写真を出して説明してくれました。

 

でもね、身長180cmのメラニアトランプさんとか、キャサリン妃とか、手足が長くて彫りの深い顔立ちで、しかも若い外国の俳優さんやモデルの写真を出されても、60歳以上の無料講座に出席している人たちの参考になります?

 

まあ、ビジュアルをコントロールして理想のタイプに近づこうということなんでしょうが、これは明らかに若くて美しくなりたい女性向けの内容だと思いました。高齢者を対象にするなら、例えばモデルに出てくる人も、60代、70代で活躍している日本の女優さんを参考にする位の準備をしてほしかったですね。

 

ちょっと頭に来たのが、年齢別に線引きした図を出してきて、20代、30代、40代までが市場調査の対象で、ここにいる方達(私たち参加者)は対象外です、とはっきり言われたことです。購入層ではないからということで、この辺りまでは、まあ笑っていました。

 

でも、50代後半から上の世代はパワハラ世代(団塊・バブル)、65歳以上になると情報弱者で詐欺の標的になる、と図に書いてあるのです。しかもその図の説明のあとは、「高齢者」というかわりに「情報弱者」と言う言葉を何度も使うのです。


また、詐欺の標的になる家の仏壇の引き出しには必ず現金が入れてある、と言い切るんですよ。そんなステレオタイプの高齢者って、今どきそんなにいますか?若い人たちばかりの時だったら皆で笑える話でしょうが、今日の参加者は60歳以上ですから、ちょっと不躾に感じました。

 

今日の講師は40歳ちょっとくらいの小柄でコロッと丸い体型で、顔立ちや喋り方はお笑いの友近に似ていました。早口でよどみなくしゃべるのは素晴らしい才能だと感心しましたし、冗談も憎めないけれど、でもちょっと無神経なところがありました。私だって、綾小路きみまろの漫談だったら大好きですが、やっぱり笑いもTPOがあると感じました。

 

ただ、彼女自身も彼女が説明する理想の女性の体型からは程遠い人なので、彼女も彼女なりの努力をして、この業界にいるのかもしれないと思いました。

 

きれいにメイクもしているし、「靴だけは高級なものを」と言っていた彼女らしく、白っぽい服に真っ赤なヒールの靴を合わせて、頑張っていることが伝わってきました。(後で調べたら、プロメイクアップアーティスト&スキンケアリストなんだそうです。だったら、実践的なメイクの方法を教えてほしかったです。)

 

帰りにアンケート用紙が配られました。私はちょっと一言気になったことを書こうかなと思ったのですが、やめました。若い人は若い人なりに努力と苦労を重ねているんだろうな、と思って。

 

でも、この講座の内容は、私にとってはすでに常識の範疇ばかりだったし、講師の個人的な意見には賛同できず、全く「外れ」でした。

 

こう書いてくると、私って、結構頑固で気難しい老人なのかしらん?(笑)

 

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