昔話、始まるよ。
ここで書いたハプニングのことじゃ
去る5/6の夜のことじゃった
昔々、あるところにおっさん猫というゴールデンウィークは夜な夜な飲み歩いていたダメ人間がおったそうじゃ
どこーん!
どーん!
おっさん猫が夜、一軒目から2軒目に移動しようと歩いていると大きな音が聞こえてきた。
どこーん!
どーん!
この季節に黒い厚手のパーカーに黒いリュックを背負い、黒いビニール袋を手にした酔っ払いらしき男が何やら叫んで自販機や看板を蹴ったりしておった。
近くにいた見知らぬ人たちも、「何あれ喧嘩?」「いや1人みたいだよ」「酔っ払い?」「やば」などと呟きあっておった。
しばらくすると、その怪しい男は歩き始めた
おやおや
あのまま進んで左折したら、おっさん猫が15年くらい前からの旧知の兄さんがオーナーをやっているBARがあるぞ、
まさか、そこに行かないだろな、入らないだろなと
少し距離をとって後をついていったのじゃ
なんと、その店の扉が開いており、そこでその怪しい男とオーナーが何やら話しておったのじゃ
これは嫌な予感しかせぬぞと、おっさん猫はその怪しい男の後ろ、オーナーの視界に入るところまで歩いていき先に入店しようとしたが、オーナーはその男も同時に店に入れてしもうたのじゃ
店内はカウンターのみで、
左端が縦に
①
②
と2席あり、そこで直角に曲がって横に
③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩
となっておるレイアウトじゃった
その怪しい男は③の席、おっさん猫は④の席に座ったのじゃ
先客①②は少し強面な男性2人組で連れとして飲みにきていた様子じゃが、怪しい男はその①②に図々しく気持ち悪く、めんどくさい絡みをしておった
①②は喧嘩になりそうだと店に迷惑をかけるので「帰るわ、めんどくせぇ、こいつ」と帰ってしもうた
そうなると、その怪しい男の左側は空席じゃが、右側にはおっさん猫が座っとる
おっさん猫に絡んでくるのか?と思いきや、他の客のカラオケが入るたびに1人で呟き、そのうち周りに聞こえるような罵声となり、これはたまらんとオーナーがその怪しい男に
「お前、そういうのやめろ!迷惑だろ」
とたしなめたのじゃ
だが、次のカラオケが始まると再び怪しい男はぶちぶち喋り出し、次第に罵声にまでしてしもうた
そこでオーナーの堪忍袋が弾けてしもうた
オーナーは「てめぇ、もう帰れ!帰れよほら!」と扉を開き手招きすると、その怪しい男はあろことか
「あ?何でだよ◯×◻︎△〜#」とオーナーに逆ギレをし、あわや2人はfight!となりそうな感じじゃった
当然、スタッフやおっさん猫が止めに入ったのじゃ
おっさん猫はすかさずスマホのメモに書いておった内容をオーナーに
「ちょっと、まずこれ読んで」
と見せたわけじゃ
そのメモはこのようなものじゃ、コピペするでな
今日の来店経緯ですが
◯◯(タイ料理屋)、焼き鳥の◯◯とかのあたりでビルの看板やらを凄い音を立てて蹴飛ばしてる?殴ってる?かわからなかってけど、やらかしてるやつがいて周囲に冷ややかに目で見られてて
見に行ったらフラフラ歩いてて、<そのオーナーの店>のとこで足を止めたので気になって入りました。
何かやらかしたら、警察呼ぶと思いその辺りの証言をしようと思います。
あの辺もカメラあるはずです。
なんと、おっさん猫はこのメモをその店に入る前にスマホで作っておったのじゃ
揉み合ってるところに続けて
「警察呼びましょうか?」とおっさん猫がオーナーに確認をすると(良い子の皆んな、お店の方針やらで例え善意でもご迷惑な場合もあるので通報はオーナー、店員さんに意思を確認しよう)
「呼んで」とのことなので110番にかけたのじゃ(良い子の皆んな、警察に通報する際は最寄りの警察署や交番ではなく110にかけるんだぞ、110経由はかなり上層部への顛末報告もあるし、110番事案は緊急性ありとして警察署や交番への通報より優先されるから)
揉み合っている2人を数名で引き離し、怪しい男は外に出されたが会計はしてないし荷物、黒いビニール袋も一部が店内に残されたままじゃった
怪しい男はなんと、リュックを背負ったままカウンターで飲んでおったのじゃ
これだけでも怪しさ、絡む気、無銭飲食する気満々じゃということじゃった
しかし、怪しい男はそもそも運が尽きておったようじゃ
その店を選んでしもうたのが、怪しい男の不幸じゃった
その店におって帰ってしもうた①②はおっさん猫曰く、「えっと、カタギですよね?」という強面っぷりじゃったそうな
おっさん猫の右横⑤のお兄さんは半袖シャツに腕カバーという事務職OLのような出立ちじゃった
ただOLさんと違うのは袖と腕カバーの隙間からオシャレタトゥー?チャライものではない昔の任侠映画で見たような和風テイストなタトゥーが見えていたことじゃった
その⑤のお兄さんに、警察に通報〜警察が来るまでの間、カウンターで酒を飲んでたら「優しい人だと思ってたけど怖かったです」「漢気ありますね」と言われたのは何かの間違いだと思いたい、とおっさん猫は思ったそうじゃ
このいつものスマホ待ち受けを自慢して、誤解を解いたのじゃった
ほんの数分で警察が来て、
結果として怪しい男は会計も拒否(最初から誰かと絡んで揉め事にして払わないつもりでいたと確信)、しかもパトカーに押し込められてもなお罵声、奇声で酔っ払いor異常者を演じていたが、おっさん猫を含め周りの人や警察はそんなことはお見通しじゃった
怪しい男は留置され格子の部屋、部屋には外からよく見えるお便器つきという素敵な宿屋にご招待されたそうな
めでたし、めでたし
では、なかったのじゃ
おっさん猫にとっては
翌日が休みという最後のゴールデンウィークの夜じゃった
おっさん猫は協力者として警察署にVIPの如くご招待をされ、つとめを果たしたのは夜中の3時頃じゃったそうな
VIPなので、好きなところまでお送りしますと警察に言われたそうじゃ
そこで、おっさん猫が
「まだ飲みたいんで、さっきの辺りまでお願いします!」とリクエストしたのは当然じゃったそうな
それから、おっさん猫は記憶では 記録では5時までは飲んだということじゃ