すごく薄い感想。カナダ映画「恐怖ノ黒洋館」を見ました。そういえば「恐怖ノ○○」という邦題が流行していたのは何だったのでしょうか。
「恐怖ノ白魔人」「恐怖ノ黒電話」「恐怖ノ黒鉄扉」ぐらいですけど。「恐怖ノ白魔人」は「屋敷女」の監督の作品なので、けっこうおすすめですよ!(意味もなくものすごーくゴアというか、人の死が本当にそのへんに落ちてるもののような感じで描かれる印象)
そういやこの監督は、「悪魔のいけにえ」の前日譚というリメイクなんだか続編なんだかわからない作品を撮ったらしいですが、個人的には「リヴィッド」っていう2作目が好きだけど。
どこ見てんだ。猫みたいだな。
さて。「黒洋館」ですが、いわゆるオカルトホラーであり、監督自身の体験をもとにしているらしいです。
亡くなった母の家を訪れる息子。しかし、実家がカルト教団の聖地となっていたことを知り…屋敷の中で起きる奇妙な現象は母からのメッセージなのか?という話なのですが、監督のお母さんはどんなカルトにハマっていたのかそっちのほうが興味がある。ドキュメンタリーにしてほしい。
肝心の中身は雰囲気重視で、西洋の骨董品だらけの家を延々見せられ、地味な超常現象を見せられ、主人公のこれまた地味なドタバタパニックを見せられとにかく長く感じてしまう映画。基本が1人芝居なのですが、死ぬほど地味っす。お母さんのナレーションがちょくちょく入る意味もよくわからない。
とりあえずみどころは、悪魔にほっぺたをベロベロされるシーンだと思います。どこの世界に人間の頬をベロベロ舐める悪魔がいるのか。犬じゃないんだからさ。「エルム街の悪夢」のフレディじゃないんだから。しかも、美女のほっぺたをペロペロするならまだしも、おじさんのほっぺですから。
あと、ドアにお母さんが磔になっているシーンはちょっとびっくりした気もするけどカルト教団っぽさを感じることもさほどなかった。そもそもこの洋館、そんなに黒くもないのがまた悲しいのであります!そして「黒洋館」と変換しようとするとどうしても羊羹に邪魔されるのも悲しい。
しかし、どの国も「いやげもの」みたいなものを貯め込むんだなあ、お母さんって人種は。
きったねぇマリオネット置いてあったんで、何に使うんだよと思いながら見ていました。まあ、たまに遊ぶと楽しいけどさ!