江國香織さん。だいたい私はこの人の小説に弱い。
なんだか他人のような気がしないのだ。
もしかしたら多くの女性にそんな風に感じさせるところが彼女の小説の魅力なのかもしれないけれど。
彼女の小説を読むと、あぁ孤独だ、と思う。
私たちはいつまでもどこまでもひとりぼっちなんだと。
そしてそれは身軽だということでもある。
所詮私たちは自分ひとりぶんのものしか持てないのだ。体も、心も、愛も、孤独も。
私のそれは他の誰にも分からない。私は私にしかなれない。誰がなんと言おうと、どう思われようと。
そんな身軽さ。
さて、結婚をテ-マにしたこの小説。
結婚して十年、子どものいない夫婦の物語。
不倫とか離婚とかがありふれた言葉になってきた今だけれど、そんな中で他人同士が一緒に生き続けることの不思議さ、難しさ、美しさ、怖さ。
結婚前の女性にはリアルすぎるかなぁ、とも思うけれど、機会があればどうぞ読んでみてください。