ゆるやかな坂道を登る
振り返るとそこには
穏やかな海
海面がきらきらと光って
ゆるやかな坂道を登る
坂の上にある風景を確かめようと
目をこらすけれど
そこは何故か白くぼやけて
明るくもなく
暗くもなく
ゆるやかな坂道を登る
頭上にはやはり
白い空が
あって
気配はするけれど
人影はどこにもなく
そんなところに私はいて
360度見回してみては
やはりどこにも見えない
でも 必ずどこかにいる
あなたと向き合っている
向き合いながら
ゆるやかな坂道を
また 登り続ける
潮風に背中を押されて
登り続ける
あなたがいるから
登り続ける
