能面とは??
こんにちは。
先日よりご紹介しております、
フランスのパリにて開催されたSilmoにて、
チャリティーオークションに出展するために制作された
世界に一つしかないFrency & Mercuryと能面のコラボレーションサングラス。
Frency & Mercuryのスペシャルサングラス(LYF magazineに掲載)
Frency & MercuryのデザイナーEque.M氏が制作を依頼したのは、
能面師の伊庭 貞一さん。
滋賀能楽文化を育てる会の副会長であり、
滋賀県で能面教室も開いていらっしゃいます。
伊庭さんについてはまた後日ご紹介致しますが、
本日は、伊庭さんから頂いた資料を基に
「能」や「能面」についてご説明致します。
まずは「能」について。
能とは、室町時代より600年以上演じ受け継がれてきた日本を代表的する舞台芸術。
言葉や節回しは古く室町時代の様式を今に残しているようです。
14世紀後半、観阿弥は今までの猿楽に歌舞的要素をとりいれ、一種の楽劇を作り出し、
将軍足利義満の支援を得て、さらに芸術的に高め、大いに発展を促しました。
この観阿弥の偉業を受け継いで今日まで伝わる「能」の芸術性を確立したのが、
息子の世阿弥です。
能舞台
能面は能において、主人公であるシテや助演者であるツレが使用する仮面であり、
「面」と書き、(おもて)と発音します。
能面は能と同様、室町時代に今日の形に発展・大成され、大別すると、翁・老人系・
鬼神系・女面系・男面系・怨霊系に分類できます。
小面(こおもて)や般若(はんにゃ)と言うように名称で分類すると、基本形は70種類程度。
さらに白般若や赤般若・黒般若等、同一種を細分化すると、200種類以上あると
いわれているそうです!
さてここからは、能面の制作工程についてご説明致します。
能面を制作することを「面を打つ」「面打(めんうち)」というそうです。
無心になって、魂を込めてノミを打つことからそう言われているとのこと。
木曽檜の角材を材料として、古面からとった型紙をあてながら、
ノミと彫刻刀で面を削りだしていきます。
木曽檜材
彫り3
彫り4
彫り完成
彫り終えた能面には彩色を施します。
木地の上に、貝殻を細かく砕いた胡粉を塗り下地を整えた後、
日本画の顔料を使って彩色を行うのですが、彩色とともに古色をつけて
深みのある感じを出していきます。
顔彩と筆
墨、朱、顔彩を使用して、髪、眉、目、唇の色付けや、けがきを行い、
全体の彩色の調整を行い、幽玄さを出して仕上げます。
完成した能面
いかがでしたでしょうか?
引き続き、このFrency & Mercuryと能面のコラボレーションサングラスについて
少しずつご紹介して参りますので、
お見逃しなく!
Frency & Mercury
http://www.frency-mercury.com/
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