訪問先の住宅で「屋根が壊れている」などと虚偽の説明をして修繕費用をだまし取ろうとしたなどとして、警視庁暴力団対策課は17日、横浜市港北区のリフォーム会社「大和住建」の社長、
高橋大地
容疑者(27)=港北区新羽町=や元従業員ら男性7人を詐欺未遂容疑などで逮捕した。
暴力団対策課によると、大和住建の従業員らは、飛び込み営業をする「アポインター」や契約を結ぶ「クローザー」などの担当に分かれ、神奈川県や東京都内などで住宅を訪問。勧誘の文言などが記されたマニュアルに沿って、虚偽の説明をして本来は不要な工事契約をさせていたとされる。
高橋容疑者の逮捕容疑は23年4月21日、当時の従業員と共謀、横浜市の40代男性に虚偽の説明をし、屋根修繕費55万円をだまし取ろうとしたなどとしている。暴力団対策課は7人の認否を明らかにしていない。
従業員が訪問先で「近所で工事をしていたが、お宅の屋根が壊れていたのが見えた」などとうそをつき、わざと屋根を壊すなどして修繕工事の契約を結んだケースも確認されたという。元従業員のうち2人は、住宅への建造物損壊容疑でも逮捕された。