強豪校として知られる熊本県の
熊本県立大津高校
男子サッカー部
で、
男子生徒が全裸で土下座をさせられる
などの、いじめを受けたとされる問題で、この生徒が3日、NNNの取材に「こういう思いをするのは自分で最後で終わって欲しい」と話しました。 熊本県教育委員会によりますと、大津高校男子サッカー部の当時1年生だった生徒が、先輩にあだ名を付けたと疑われ、謝罪を強要されたということです。 生徒は、全裸で土下座を強要され、その様子を撮影されたということです。 被害にあった生徒 「謝ろうとしたら、いや土下座じゃないの?という感じで。いや言ってないんですけど、と言ったら、いいから土下座で謝ってということで、土下座しようとした時に、全裸になれと。全裸で土下座する形になって、そこで同級生と先輩含めた数人が、スマホで写真におさめたという形。こういうつらい思いをする人は自分で最後で終わってほしい」 県の教育委員会は、いじめの「重大事態」として、学校に第三者委員会を設置し、事実関係を詳しく調べる方針です。
大津高サッカー部は全国屈指の実力校で、いじめは準優勝した2022年の全国高校サッカー選手権大会中に起きていたという。今年もベスト4に入っている
県教委によると、当時1年生だった男子部員は22年1月、先輩にあだ名をつけたと疑われ、部員らが宿泊していた施設の一室に呼び出された。男子部員はほかの部員たちの前で謝罪を強要された際、服を脱ぐよう言われ、土下座もさせられた。この時、スマートフォンで写真も撮られたという。
男子部員が今年7月、担任に相談して発覚した。学校側は聞き取り調査などを通じていじめを把握したが、保護者が9月に県教委に申し出るまで、重大事態として報告していなかった。男子部員側は警察にも被害を相談しているという。