東京地検は７日、東京・銀座の高級腕時計店で５月に起きた強盗事件に関与したとして、強盗罪などで１８、１９歳の男３人を起訴し、氏名を公表した。いずれも少年法で起訴後の実名公表が可能な「特定少年」に当たる。
起訴状によると、３人は５月８日、東京都中央区の店に侵入し、従業員にナイフ様の刃物を示して「ぶっ殺すぞ」などと脅迫、腕時計など７４点（販売価格計３億８５６万４千円）を奪ったとしている。
起訴されたのは、
梓沢竜磨
被告（１９）、
設楽ブライソン龍
被告（１９）、
鳥居聖真
被告（１８）＝いずれも横浜市。
今年5月、東京・銀座の高級時計店に仮面をつけた男らが押し入った強盗事件で、特定少年として起訴された18歳の男に対し、東京地裁は懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。 18歳の男は今年5月、銀座の高級時計店に侵入し店員に刃物を突き付け、腕時計など74点、販売価格でおよそ3億円相当を奪った罪やその後、車で逃走し、東京・港区のマンション敷地内に侵入した罪に問われています。 今月8日の初公判で男は起訴内容を認め、「友人から報酬100万円の仕事があると誘われた」と供述。 ともに起訴された男らとの面識はなく、「犯行当日に仕事が強盗だと知らされた」、「強盗とわかっていたら絶対に引き受けなかった」などと述べていました。 検察側の冒頭陳述によると、男らは当初、東京・上野の時計店を狙う予定でしたが、店の周りに警察官がいたことから銀座の店に急きょ変更したということです。 検察側は論告で、「白昼堂々と行われた極めて大胆な犯行」と指摘し「被告は事件に安易に加担し刃物で店員を脅す重要な役割を担った」と懲役7年を求刑。 一方、弁護側は「立場が従属的だった」として執行猶予付きの判決を求めていました。 この事件をめぐっては、5人が逮捕され、男を含む4人が起訴、1人が少年院送致の保護処分となっていますが、判決が言い渡されるのは初めてです