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「ここが…上海…?」

高橋が呟いた。
ヘリから降りたチーム1のメンバー達はそこに立ち尽くしていた。

「これが、世界の現実ってことだ」

篠田が遠くを見つめながら呟く。
…旧上海地域。少なからず発展していた都市は、荒廃していた。
砂漠化が進み、ゴビ砂漠がもう都市部を侵食し始めている。

「ごほっ!ごほっ!…っ」

「まゆゆ、マスクいる?」

咳き込む渡辺を気遣う柏木。

「こじはる…いよいよだね」

「…大変そうだなあ…」

緊張した面持ちの峯岸とげんなりした小嶋。

「指原、参加してもいいんでしょうか…」

「……………」

「2人とも元気出そうよ!!」

沈んだ表情の指原と高城を励ます北原。

「…ヘリの中で説明したとおり、私達は切り込み隊だ。しばらくしたら後続のチーム2が増援に入る。今回はここの責任者の降伏を優先とし、敵兵の殲滅は後回しでいい」 

高橋が確認をとる。
頷くメンバー達。
目の前に広がるのは砂漠と荒廃した街。
そして、その中央部にある不自然なくらいに白い壁。

「こちら、高橋。目標を視認。これより都市部に侵入します」

高橋が目で合図する。
柏木を戦闘にゆっくりと歩き始めた。
高橋は通信機を切ると列の最後尾についた。




「了解」

秋元が通信機を切る。
チーム2の面々はヘリで地方にいるメンバー、玲奈、珠理奈を回収し、大阪へ向かっていた。

「みなみ、大丈夫そうだった?」

前田が尋ねる。
秋元は微笑んで頷いた。

「優子の敵は絶対にとってやる…!」

図らずもチームKのメンバーが多くなってしまったチーム2は緊張とも怒りともとれるような張り詰めた空気が漂っていた。

「もうすぐ大阪だ」

大阪では独立自治体がかつての日本政府のように統治していると噂だ。
このような独立自治体の多さも先日、日本支部ができた要因になっている。


…………………

時間軸は動いている。

過去から未来へと繋がれた歯車は、

ある所で狂い

その先の未来へと

歪な回転を伝えていく。

それが表れるのは

今か

まだ先か

それとも

もう起こっているのか


…続く