職場が変わり すぐそばに“ヅカ友”がいる環境ではなくなってしまいました。
元同僚のヅカ友たちは 各々 雪 花 と単独で観劇目的遠征をするようになり “耳年増”度やヅカ友数は私なぞはるかにとび超えるまでに成長。
宝塚のおかげで彼女らと御縁が切れることなく有りがたいですが やはり日常身近にファンがいないと“あふれる思いのやり場”や“叫ぶ場”がなく困ります。
ので 実に久しぶりにここ、記事作成ページにやって来た。
長らく関心を失っていたけれど “叫ぶ場” “残す場”としてここはいくらか有用。
宙組WSS! 薄っぺらでは無い感動を 本当にありがとう!!!
ある年齢以上のおっちゃんおばちゃんのなかに 特別な思いを以てこの作品を観た方は多いとおもう。 客席で「映画ではね~」と語る声がしばしば聞かれました。
私の場合 中学生時 宝塚ファンになるきっかけとなった1981年 宝塚月組公演“THE BIG APPLE”にウェストサイドストーリー(以下WSS)を教えてもらったの。
“ブロードウェイの舞台を夢見てレッスンに励む青年”を演じる大地真央さんが明るく爽やかに“Tonight”をうたわれたの そりゃファンになるわいな。
この楽曲と楽曲や解説文から想像されるWSSの世界に憧れて憧れて 当時はレンタルヴィデオなんてなく映画を観れなかったから レコードがすり切れて今でも数曲ならソラで歌えるくらい何度も繰り返し聴いたの。バーンスタインの音楽に経聴覚的にどっぷりはまりすぎて、 のちに映画を見て 視覚的に主演二人が好みでなかったのと多くの歌唱が“吹き替え”と知り少-しがっかりしたかな。
1月に観劇した東京国際フォーラムでの宙WSSが 人生で初めて観た舞台版WSSでしたが、 この夏大阪で再演され 改めてこんなに宙組の展開するWSSが好きになるとは思っていなかった。
目耳の慣れや応援目線は勿論あるが 冒頭からなんてハイクオリティーなダンス!!
足の長~いシャークス上層部3人の舞踏は言うまでもなく 両者の小競り合いの動作も機敏で分かりやすく若い!
ジェッツ が道路を闊歩するダンスはひらあと低空飛行しているようで皆がぴたーとそろっておりめっちゃきれい、縄張り内では自由であるように見えるし 若者が地に足がついていないようにも 心が浮遊しているのを表現しているようにも見える。 宙組のダンスが秀逸であるのみならず 実に統率がとれていると見ました。 ともに観劇した友らも 一幕のラストがドヨ~ンと暗く幕閉じたにもかかわらず ダンスとコーラスの質の期待以上の高さに 「観に来て本当に良かった」と絶賛。個々の誠実な頑張りが見事に結実し 実に気持ちの良い後味をもたらしてくれました。
そして 生演奏が素敵だった。 楽曲が良いのは言うまでもないけれど 演奏がね 特にバルコニーのシーンとブライダルショップの One hand、 one heartのシーン 二人の心に寄り添っているな~と感じたの 演奏が出すぎることもなく 二人の歌唱とずれることもなく それ以上に見守るような暖かな演奏に聞こえたのは指揮者が女性だったからかな? なんか感動しました。
ミュージカルであるが静寂も重視され 緊張感のある演劇でもありました。ゆえに初見時は今の世相と同様に暗いと感じましたが 緊迫故に引き込まれ どのシーンも心が休憩することなく演劇として真剣に観ました。
真風涼帆さん演じるトニー
本当に そこに“アントン”がいる と思いました。
かつて若者ギャングのリーダーで喧嘩も強かったトニー、 劇的な思想の変化が有ったわけではなくある時期より何かの予感に導かれ腕力を使わなくなった。争いの不毛さを述べる説得力はまだないが元仲間達よりも先にそれを知ってしまったのね。
逃亡準備中にマリアとの将来を想像して口笛なんか吹いちゃって 若くて若さゆえにちょい愚かなのがかわいくて かわいくてピュアで儚く切ないわ。
そう かわいくて儚かったのです 真風さんの演じた愛すべきトニー。
東京公演観劇時はどんな感想を持ったのだっけ? ヅカ友にあてた過去メールを探してみた。
~~真風さんの演じるトニーは真風さんの大人度の高さとどこか高貴さを隠せていないという点では芝居がうまいのか否かなんとも言えませんが 誠実で優しく可愛い王子様なトニーにキュンキュンしました。しかし歌っちゃうと皇帝になってしまうのが真風さんらしくほほえましかったです~~
・・・ちゃんと核心をみれていない愚かな己よ。
私は真風さんがそつなく歌っておられるだけで感動して大したもんだ大したもんだ~と思うのですが このたびは音程とか発声のみならず 別の次元で歌唱力(表現力なのかな?)がアップしておられるように思いました。 声量の漸減漸増調整(クレッシェンドして歌い上げる直前にビブラート追加)が上手くなっておられ これまた感動しました。
望海風斗様ファンの友からも「うまくなっている!!」とお墨付きを頂き 私の耳が“ひいき耳100%”ではないことを確信しました。
真風さんと星風まどかさんはもうお互いがわかっているような実にいい感じで 二人のシーンはみていて超安心 あたたか~い雰囲気を醸し出すに至っており、 ひいき目で観ない友も「二人が出会ったその瞬間から恋に落ちるのが実に納得できる」と述べ、 私の眼は“ひいき目100%”ではないと確信しました。
まだ子供であるが彼女なりに“あなたも私も違わない”と人に言える自己を持った賢いマリア。
「いまなら私も殺せる・・・」 憎しみの感情がバースト状になるとそのような心理となり人によっては条件反射的に行動に出る、 マリアは 人を刺してしまったベルナルドやトニーの瞬間的な情動を理解しそう述べたに違いない。 そう思わせるまどかちゃんの演技は秀逸でした。
この度の見どころは何といっても愛月ひかるさんのベルナルドで 初登場の立ち姿からジョージ.チャキリスの再来かと思いましたよ。
愛ちゃんのダンスシーンは “待ってました!!!!!”って感じで マンボの場面の途中で上手から真風さんがひらりっと登場するのですが 愛ちゃんから視線をそらしにくく 上手下手上手下手と相当苦労しました。 愛ちゃんのダンスは宙組の至宝です!!!!
演技もすごみがあり色気と存在感が半端なく かつ“俺は長男”とどこかファミリーマンな味もありリアルでした。 「お前たちはことごとく俺らが憎くそれは俺らも同様」、 決闘の直前 に十字を切る姿 リアルベルナルドがそこにいる・・と思いました。
桜木みなとさんは本当に筋のいい俳優で 平素男役である桜木さんの演じるアニタは愛のあるお姉さんで大好きです、 何の違和感もなく“アニタがそこにいる”と思いました。
優れた俳優だったので 当初 腕力的暴力シーンにとどめてほしいと思った性的暴力シーンも 演劇として直視できました。
東京公演でアニタを演じた和希そらさんは どこの世界でも即戦力となりうる優れたミュージカル俳優で 歌唱力と屋良朝幸氏を髣髴とさせる舞踏から強い自己と個性を感じさせるアニタでわくわくしました。
同じセリフ 同じ歌を歌っているのに演じる人によって異なる魅力を見せてもらえるから 生身の人間による舞台って本当に神秘的で贅沢で各々が貴重です。
“クールだ!” と仲間を制止する澄機さやとさんのリフはさながら“熱血社会人”で 少年ギャングのボスには惜しい人材でした。 戦略会議での下肢前後開脚を含んだ舞踏が秀逸で かつフィナーレでひらっと跳躍して回転する軽やかさと美しさに ほ~~っとなりました。
私は映画版WSSのサントラを聞くとき ”クラプキ巡査殿“はすっ飛ばすことが多いのですが このたびは 留依蒔世さんが演じ歌うアクションの一言一句に真剣にきき入りました。よく通る声、滑舌、側臥位での歌唱! よし気に入ったアクション!!私がシュランク刑事だったらそういうのになあ。
その他あの人はこの役はとしゃべり続けたいですが 嗚呼そろそろ目の限界。
公演が終わってしまい 宙組さんが演じたWSSの登場人物すべてが愛しく 彼ら彼女らにもう会えないのが本当に寂しい。
DVD化されないないうえ もしかして舞台写真もなし? そりゃないぜ(泣)全種買いする気満々だったのに。 とにかく少しでも記憶にとどめなきゃ。その手段としての記事投稿。
宙組ファンになって 本当に良かったです。
迷いなし!!!




















