2019年1-3月 備忘録(舞台編) | 茶とんびのブログ

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201913月 備忘録(舞台編)

演劇及びミュージカル鑑賞も減らさねば減らさねばと結構我慢しているつもりでしたが結果的にさほど減らせていませんでした、201913月。

いえ決して多くはない観劇回数ですが これら以外に宝塚(=博多)も通いましたからね。やはりどう考えたって贅沢です。

 

 

「ラブ・ネバー・ダイ」

日生劇場 20192月某日

「オペラ座の怪人」の続編、 田代万里生さんの歌唱聴きたさにチケットを購入しましたが、ファントムは石丸幹二さん、せっかくだから咲妃みゆちゃんの出演日を選びましたらクリスティーヌは平原綾香さんであると当日幕が開いてから知りました(すばらしー!)。

田代さんの歌唱を聴くのが主目的だったので物語は二の次、予習なしで臨みましたが、マー不思議な観劇体験でしたよ。

 

とにかく夢のないがっかりな物語を

ことごとく素晴らしい出演者の歌唱により

暗くてシュールなアングラ美術の空間をいぶかしがりながらさまよいつつ

壮麗にして時々普通な楽曲で鑑賞する という体験です。

 

とにかく物語が・・・へこむー

ラウルが酒浸りの借金で首が回らぬ没落期族になり果てていた ってところからがっかりは始まり、展開する物語はなにやら卑近でどろくさい嫉妬まみれ、“えー(がっかり)” “えー(がっかり)”の連続で、極めつけ! 最後に死んでしまうのはなんですって? クリスティーヌですと? えーーーーーーーーっ!!!

こんなに観ながらエーの繰り返しで体験としては楽しかったですが あまりにもファンタジーじゃなさ過ぎました。

物語はもう結構、だが音楽はCDで聴きたい そんな感じです。

クリスティーヌの残した言葉が作品のテーマだったのだろうか?

「ただ愛し ただ与えなさい」(←だったっけー?)

ただ奪い極端に求めてばかりの残された2名の男子は自己憐憫と後悔にオンオンむせび泣くのです。 

「あんたら反省しいや」と言いたくなりました。

今後 クリスティーヌの遺児=音楽の天使は 育ての父ラウルが生活を支え 産みの(?)父ファントムが音楽性を支えるのかしら? 獄中から“明日のためにその1”とか“その2”を送ったりして。

 

パンフレットに寄せられた池田理代子さんのご意見が印象的でした。

「私なら自分が滅んでもファントムを選ぶ」と。

なんの特技も情熱も持たぬ私には知りえない世界ですが クリスティーヌも音楽においてはどうしても譲れない強烈なエゴを持った女性だったのだろうなあ。

平原さんはヴィジュアルはたおやかなええお母さん、歌唱は素晴らしかったです。

 

 

 

「唐版 風の又三郎」

森ノ宮ピロティ 20193月某日

久しぶりに昭和のアングラの世界に吸い込まれたくなりチケットを購入しました。

うなされる系の夢のつじつまの合わない物語が舞台の上で再現されたような感覚。

しかし時代背景も反映されており、罪を着せられた弱い立場の人がリンチされるような場面など、戦後作者がどこかで目にした光景だったのだろうなと思います。

 

アングラ舞台の世界って そっち系でしか生息し得ない風情の俳優さんが集合してこそより楽しいと思っておりました。

主演の翻弄される系のピュアな青年がぴったりの窪田正孝さん、 もっとも語りがはまった山崎金之亟さん、よく見ると実に機敏な動きが良い意味で非人間的でアングラにピタリとはまっている寺田結美さんがわたくしのツボにはまりました。

窪田さんは前日に下肢を負傷されたらしく車いすでの舞台登場でしたが そもそも長期入院中の精神疾患の患者さんの役だったので何の違和感も感じませんでした、すごいことです。

柚希礼音さんは似合う似合わないとは別次元、そのエネルギーでアングラ世界でも強くたち強く存在しておられ、それゆえに素敵でした。

 

窪「僕にはこの病院のスリッパ以外になにもない・・」 (←だったっけ?)

柚「そのスリッパがあなたの飛行機よ!!」 (←だったっけ?)

こういう感じ めっちゃ好きです💛

 

黄色矢印が気になる寺田結美さん 

 

Le Père 父」

兵庫県立芸術文化センター小ホール 20193月某日

作:フロリアン・ゼレール

演出:ラディスラス・ショラー

出演:橋爪功、吉見一豊、今井朋彦、若村麻由美、壮一帆、太田緑ロランス

良い本を読むのと共通した目的でまっとうな演劇が見たくてチケットを購入しました。

認知症が進行しやがて施設に入ると運動障害も急速に進行する“父”の様子を橋爪功さんが実にリアルにかつチャーミングさを見せつつ演じておられ流石でした。

素晴らしい俳優さんの演技を生で見るのは一期一会の芸術鑑賞、 演劇鑑賞は倹約なんかの為にあきらめるべきではありません。

 

近似記憶障害が有る父にとって今眼前に現れた人間は、娘以外は昨日会ったばかりの訪問看護師さんも娘婿であっても初対面も同然。

全く知らない世界に毎日突然放り込まれるようなものだから本人の立場になれば不安で焦燥し疑い時に興奮するのも分かる。

昨日訪問したと言う気立てがよく忍耐も備えたちゃきちゃきした若い看護師さんが 本日は真っ黒なコートをまとった長身の別人女性(壮一帆)として立ちはだかると言う演出が分かりやすく面白かったです。

父は娘の新しいパートナー(英在住)と同居することはないのだが もしあったとしたら娘の“実”とはこう、パートナーの“実“とはこう、といった場面もあり身につまされました。 

「あれあれ? 実際にはどちらが本当なんだろ?」とみるものを迷宮に誘うのも舞台の妙、面白かったです。

 

あと13年で宝塚に通う頻度を減らせますので そうなれば演劇鑑賞をもう少し増やせます。

 

 

さて 結果的に(別の熱狂で)マイ真打となりました 林翔太主演、ミュージカル「ソーホー・シンダーズ」については別記事で!!!