うわさ通り 完璧で素敵な雪組「ファントム」でした。
望海風斗さんのファンの方は この作品でどんなけ魂を持っていかれたでしょう。
エリックを演じる望海さんは全開あるいは炸裂させているように見せてその実見事に自己調整され いつ観ても完璧を維持されていました。
ゆえに所々分別が隠せないエリックでした。
音楽に妥協を許さず誇り高く でも心安らぐ場所に飢えている少年で “うわーーーーーーー”と泣くこの泣き声がオペラ座に“ファントム伝説”を生んだのだなとよくわかりました。
キャリエールを演じる彩風咲奈さんは“You are my own”を素晴らしく歌っておられ愛を感じましたが 壮絶な人間葛藤が醸し出されるまでもうチョイ かな?
キャリエールという人物もいくらか屈折した人と思われるので 役者によっていろんなキャリエールがあってよいとは思いますが 終始”良いお父さん風“ではちょっともったいないと思いました。
クリスティーヌを演じ歌う真彩希帆さんのどこにつっこみどころがありましょうや?
素敵すぎる歌唱でしたが わたくしのツボは 「ねえ買って!」楽譜を売る無邪気で堂々とした姿です。
舞咲りんさん! もっとやれやれーー!
千秋楽近い公演日は 舞台写真の1/3くらいが売り切れで こんな光景を始めてみました。
私の「ファントム」初見は 梅芸制作 演出:ダニエル・カトナー 主演:城田優の「ファントム」でしたが 一貫して暗かったけれど ラストシーンの演出だけは エリックがクリスティーヌの膝で息を引き取り 後方に母と少年エリックの幻影が現れ 母(べラドーヴァ)とクリスティーヌの二重唱による“You are music ( reprise)” でおごそかに幕閉じる梅芸ヴァージョンのほうが好き。
梅芸「ファントム」感想 ←よろしかったら読んで。
しかし宝塚は必ず 最後に素敵なショー(今回は普通)をつけ 悲劇からショーまでの流れにつじつまをあわせてくれ素敵な気分で帰らせてくれるのが有難いです。
演者は 流れがあるとはいえ “切り替え”がさぞ大変でしょうね。
とにかく余韻が遷延する作品ですので 余韻をどうにかするため輸入盤ですが楽譜を購入しました。
ピアノは弾けませんので譜を追いながら英語で鼻歌を歌う、 しかし日本語で歌いたくて 2011年花組公演のDVDを起こして歌詞を書きとる作業をしましたが これは今となっては苦しすぎる作業でした(聴くのが)。
しかし己の歌えなさにもっと絶望したので 楽譜はピアノの弾けるお友達に早々に譲渡しました。
雪組「ファントム」フィーバーに乗じることを見込まれ 2019年冬 梅芸での再演が発表されました。 企画は1-2年前からあったのでしょうね。
演出や主演は未発表なので わくわく待ち遠しい、 城田優さんか実力のある方が主演であれば暗く苦しい作品ですが是非観に行きたいです。
