ジュリアス・シーザー を観た。 | 茶とんびのブログ

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テーマ・・・そのうち再考します。
ともかく 嗚呼こんなことでよいのか!の大困惑ブログ。  
 

11月は本当に贅沢三昧です。
クラシックコンサート×4(内2回遠征)
演劇×3
そして 高齢母の尽力により宝塚×1も追加になりました。
ひえ~~~ガーン
宝塚以外のほとんどが 4-6月前からのチケット販売でした。 
“先行予約“の魅惑の4文字に誘惑されると あれもよさそうこれもよさそうとお実に手軽なオンラインショッピングとなるのです。
その贅沢の報いでしょうか あるいはチケット難“PLAYZONE2015”のチケットが一枚当選した代償でしょうか?
蘭寿とむさん主演「Show ism Ⅷ」は あらゆる“先行販売”で落選。
一般販売を残すのみとなりましたが さきほど「Show ism -History」show ismシリーズ1~6の要約が掲載されたHPで勉強しますと なにやら 即完売とか満席とかいった単語が散見されますので 到底一般発売で電話なりネットがつながるとは思えません。
この度は欲を持たずあきらめ これを機に来年度は落ち着いた消費者でありたいと思います。
と言いながら 2015年1月は遠征×1(PLAYZONE) 2月もクラシックコンサートで遠征×1 既に決まっていて 出費がすごいのでさみしいながらもあきらめがつきやすかったり 小林香さんの作品だったら もういっか~という本音も白状するとございます。


といった贅沢自慢と落選の悲しみが本日のネタではなく、 本日に近い某日このような舞台を観にに行きました。
  ↓
演出、芸術監督 蜷川幸雄


文学、映画好き職場の先輩と  “阿部寛を生で観よう”などというおちゃらけた動機で(ちゃめっけのつもり)チケットを入手したのです。

よくよく考えれば わたくし シェイクスピアの戯曲 全く読んだことがありませんでした。
学生時代読みかけたことはあったのでしょう しかし 芝居がかった(芝居です)たいそうな言い回しと外国人の名称(覚えられない)の嵐で脱落したに違いありません。
この度事前にささーっと読みました、 言葉の洪水、擬人化の嵐 結構面白いです。
そして 実際に演劇を見ることで 貧な想像力を補うことができました。
また 事前にちょっと読んでおいたので 観劇中川のごとく右の耳から左耳へ流れ去りがちなセリフも 少しその流れの速さを緩やかにし波音に注意を払うことができました。
で 舞台でみたシーンを反芻しながらまた本をぱらぱらめくり 詩的に格言めいた大げさな言葉を楽しみ その過程で “この世の法則”みたいなものを読み取る。
結構面白いです。


屍となった主人を発見し絶望と悲しみに暮れる部下のセリフ
「ああ憎むべき誤解よ、憂鬱の落とし子よ、お前はなぜ信じやすい人の心につけ込んで ありもせぬものをみせるのだ ああ誤解よ お前はなぜたやすく人の心に宿りながら いざ生まれるときには生みの母親を殺すのだ!」
遺体を前にして悲しみにくれるというより “誤解”についての考察を詩的に絶叫しているようで笑えるのですが “あの誤解さえなければ”という痛切な苦々しさも伝わってくるので 決して言葉遊びではないのです そしてその言葉になるほどねと思う。
マジックですね~
シェイクスピアの戯曲にはまる人の気持ちがちょっぴりわかりました。


舞台セットは 大階段と白亜の石造。
白系を基調にした セット、衣装、ライトに真っ赤な血は残酷で美しかった。シーザー殺害のシーンは息をのむ凄みでした。
有名な「ブルータス・・・おまえもかああああ!」
敵方の部隊がライトを背に浴び大階段上にぬっと登場するところなど “あ 黒澤映画や~”と無学な私は思いましたが 黒澤よりシェイクスピアが先ですよね。

俳優は 階段上で 議論するわクーデター起こすわ戦闘するわ。
大変です。
そして 梅芸の客席通路も上から下まで何度も何度も上り下り、客席扉もおおいに舞台袖となっていました。
大変です。
寺田屋かエンドレスショック並みの階段落ちもあり(しかも俳優はそれがなかったかのようにあっという間に落ちてすぐセリフ) 本気で演劇をやる人は命がけです。 
演劇で生きていこうと思えば命がけでやらねばふるい落とされるのだろうかと思ったり ずいぶんこき使われているな~と思ったり。
本当に大変です。
そして 肝心の芝居 シャイクスピア作品って“全部しゃべっちゃう”のですね、そのたいそうな長セリフを平素通りの言葉であるかのように流暢に話さねばなりません。
舞台俳優の精進努力に思いを馳せると気が遠くなりました。



マーカス・ブルータス:阿部寛
 滑舌が独特でした。 詰めは甘いが高潔な人物像が見えました。
マーク・アントニー:藤原達也
 悲劇とか 運命を背負ってるとか 翻弄される が似合う人です。この度のラストは貫禄ある勝者でした。
カイアス・キャシアス:吉田剛太郎
 キャシアスが最も激しく忙しく重くない面白い人物像でした 意図的に(?)笑いのアドリブ(?)多く入れてはりました。
ジュリアス・シーザー:横田栄司
 これぞシェイクスピア俳優!!

パンフレットで俳優さん達の経歴を見ていると “文学座”御出身の方が多いようです。
うまい人だらけでした。

ブルータスの妻ポーシャを演じた女優 浅野望さんという方の声が透き通るようでうっとり。

さて 映画、ドラマ、三井住友カードローンのCMなど モニター(昔ならブラウン管)の中の人であった阿部寛の本物が! 最近人気の吉田剛太郎さんが、藤原達也君が おおっ 通路を通った!!  と大騒ぎしたいところですが・・・
わたくしも昨今生の舞台をよく観るようになって慣れたせいでしょうか 雲の上の俳優さんというより なんか“仕事中のオジサンまたは青年”をまじかで見ている感じです。

なのに! 未だに 宝塚で客席下りがあったりすると “うわ~お!!!ラブラブ!” 瞬間熱狂します。

ちなみに この度どろくさいおっさんおっさんおっさんのなかで 平素宝塚やジャニーズでキラキラにさらされている時間がやや長めのわたくしの目を引いたのは 松尾敏伸さんというかたで 経歴を読みますと“ジュノンスーパーボーイコンテスト”準優勝とあります(よくわかりませんが キラキラコンテストかな?)。
キラキラしている人には あるいは夢の世界を生業とできる人には共通のスイッチでもあるのでしょうか?
面白いですね。


藤原達也さん出演舞台を見るのは 4度目で、これまでに「劇団新感線 シレンとラギ」「木の上の軍隊」「MUSASHI」を観劇しましたが お客さんに必ず “達也君好き~“な若いファンの女の子がいて 「戦争ものわかんないよね~」「長くて途中寝た~」などという会話がロビーで聞こえるのですが この度はそういう年齢層のお客さんをみることはありませんでした。  (大いなる蛇足です すみません。)



面白かったです。
来年からは 個人崇拝的観劇とキラキラ系をやや減らし(無理?) シェイクスピア作品×1回/年読んで観て再度読む を選択肢に加えよう。


パンフレットより