
平成26年5月14日 毎日新聞夕刊
供にクラシック好きですので 「是非行きましょう」ということになったのです。
ミュージックサプリ vol9
田代万里生 テナーコンサート
ストレスフルな皆さんに贈る “音楽による癒し” を目的とした いずみホールの催しのようです。
ホールの催しなので東京公演は無し。
結論から申しますと
いずみホール でかしたぜ!!!
そして 田代さんの肉声 クラシックコンサートは 超エクセレント!!!
同胞(はらから)よ “次回”があるのなら 聴き逃したらいかんぜよ
。普通 ”声“を消費する声楽家のソロコンサートは トークってほとんど聞かれることはないですが 田代さんは そんなに飛ばして大丈夫かいなといささか心配になるほど しゃべるしゃべる。
しかし べらべらトークをするのではなく 実に丁寧に楽曲の解説や 選択理由などを語られます、 “惜しまずに”という感じ。
事前にパンフレットが配られないので これから何が始まるかワクワクしながら開演を迎えるのですが 第一部 田代さん浴衣に草履で軽快にご登場 観客も心ほぐれます。
第2部は さっそうと燕尾で御登場。
(ををを と言いたいところですが 宝塚男役の正装である燕尾をリアル男子が着たらなんかちょっと違和感 え? 逆?)
第1部 ミュージカル俳優さんの特性か 日本語で展開される日本歌曲は “歌で語る”がすごく自然で 歌唱は高らかでのびやかだけど騒々しさと無縁で気品あるうたいでした。
第2部は お得意分野であろう伊語オペラやオペレッタ中心。
しかし 誰もがどこかで聞いたことがあるわかりやすい楽曲の選択で肩ひじ張らず そして 悲劇でもどこか陽気なイタリアの歌曲もやはり田代さんが歌うと品の良い“貴公子歌唱”しかし 気取った風は全くありません。
明るくノリの良い歌曲が続いた後に シューベルト「楽に寄す」を持ってこられたことに この方の音楽に対する真摯な姿勢が表れていて 感動しました。
いずみホールのブログとやらに プログラムがアップされていたので 引用させてもらいます。
ミュージック・サプリvol.9 田代万里生
出演:田代万里生(テノール)
御邊典一(ピアノ)
演奏曲目
一部 日本歌曲 日本の花・恋・心
1、紫陽花【わがうた】より (作詞:北山冬一郎 作曲:團伊玖磨)
R.シュトラウスのようなメロディーでした。
2、くちなし【ひとりの対話】より (作詞:高田三郎 作曲:高野喜久雄)
3、サルビア (作詞:堀内幸枝 作曲:中田喜直)
4、砂山の (作詞:石川啄木 作曲:中村太郎)
5、初恋 (作詞:石川啄木 作曲:越谷達之助)
4と5は石川啄木の同一歌詞で異なるメロディー “砂山の”は厚い雲と暗い荒波が見えるようなメロディー “初恋”はロマンティックな感じで これ絶対にCD化していただきたいです。
6、お六娘 (作詞:林柳波 作曲:橋本國彦)
娘さんをナンパしたお兄さんがフラれる姿を笑っている という歌だそうです。
7、ひぐらし【わがうた】より (作詞:北山冬一郎 作曲:團伊玖磨)
蝉の中で 蜩が一番好きだといわれました “一日が終わりに差し掛かるイメージ”と(だったかな~?)
8、さとうきび畑 (作詞 & 作曲:寺島尚彦)
かつて田代さんが聴かれた 経種廉彦さんというテナー歌手が歌われていた時の編曲伴奏が忘れられず 探して探して 偶然にもこの度の共演歴があるというピアニスト先生のお宅で見つけたのだという事です。 遠い記憶の中でなにかが“キラ”と光るようなピアノ伴奏でした 田代さんが語り ピアノが語り 悲劇を装わず。 コチラも是非CD化を。
9、歌曲(『あんこまパン』 (作詞:林望 作曲:伊藤康英)
第一楽章 信じてくれないだろうなぁ、
第二楽章 【材料】
第三楽章 サンドイッチ用のパンに・・・
あんことマヨネーズをパンで挟むサンドイッチ=あんこまパン の価値とレシピをそのかか歌曲にしたという かなりおもろい歌曲でした。 マヨネーズは味の素でなくキューピーにこだわらねばならないそうです。
二部 西洋歌曲・カンツォーネ・オペラ・オペレッタ・ミュージカル
1、妖精の瞳 (作曲:ルイージ・デンツァ)
2、恋する兵士 (作曲:エンリコ・カンニオ)
3、カタリ・カタリ (作曲:サルヴァトーレ・カルディッロ)
まだ歌い終わらないタイミングで 男性客による“ブラボー”あり (あと3秒待ってよね) しかし田代さん 「ブラボーをありがとうございます、いい声ですね~」
4、私のお父さん オペラ『ジャンニ・スキッキ』より
(作曲:ジャコモ・プッチーニ)
5、ヴィリアの歌 オペレッタ『メリー・ウィドウ』より
(作曲:フランツ・レハール)
6、メリー・ウィドウ~ピアノメドレー (作曲:フランツ・レハール)
7、Piano (「Memory」Italian ver.) ミュージカル『キャッツ』より
(作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー)
サラブライトマンさんが歌ったという イタリア語バージョンの“メモリー” 絶唱ではなくしっとりと。
8、音楽に寄せて (作曲:フランツ・シューベルト)
「シューベルト物語」というミュージカルで シューベルトが最後に歌った曲なのだそうです、日本語の歌詞 実直に 「音楽よ あなたに感謝します。」
よくぞこの曲を選択してくださいました。
9、グラナダ (作曲:アウグスティン・ララ)
ちょっぴりピアノに負けてはったかな? 品良いけれど情熱的でかっこいいです。
(田代さんのこの歌唱で蘭寿さんのスパニッシュが観れたら死んでもよいわ)
アンコール
1、Simpatia (作曲:田代万里生)
“共鳴”という意味(だったかな~?)の自作曲をピアノで、 ピアノの前に座る田代さんを見ていると 音楽のミューズが 「あんたは音楽に生きなはれ」と(大阪なので大阪弁)優しく語るのが見えるようでした。
2、アメージング・グレイス
(作詞:ジョン・ニュートン & 岩谷時子 作曲:不明)
アカペラソロです。 最後の最後までお見事です。
これだけうたい語ったら 終演後は 羽生結弦君のフリープログラム後のごとくヘロヘロと違いますやろか?
(単独コンサートで 休憩挟めども2時間20分って なかなかない事です。)
しかしアンコールは容赦なく止まず 最後はお約束でなく自然発生的にオールスタンディング。
客席は “田代君が好き~~~
”という感じで満ちておりましたので 明らかに普通の声楽家のコンサートとは盛り上がりの質が・・・そこが楽しくっていい感じでした。秀逸な歌唱と嫌みのない楽しいトーク
豪華なホールで肩ひじ張らない楽しく素晴らしいコンサートでした。
秋に ミュージカルソングを中心としたCDが発売になるそうです。
ミュージカル部門の田代さんはよく存じませんが楽しみです。
しかし 2作目は是非 日本歌曲を宜しく!
特に 一部 4,5,8,9 外さずに宜しく!!
CDで 宜しく!!!
田代万里生さんはもしかしたら・・・
日本の宝と違いますやろか?!
オフィシャルブログは コチラ(←動画を含むので立ち上がりに時間を要す)
是非コンサート予定をチェックしましょう!