中学生の頃、軽いいじめにあっていた私は
高校で人生初の「キャラ変」をやってのけた。


それまで優等生道まっしぐらの輝かしい人生だったのが
いじめをきっかけに「嫌われる恐怖」を味わい
どんな人からも好かれるキャラを考えに考えた結果
赤ちゃんのような、ペットのような
天然おバカキャラで立ち振る舞うようになった。


入学式の後
クラスに分かれて自己紹介を行った時の私のキャラ変ぶりに
4分の1くらい居た同中の友達が
唖然として見ていたのを覚えている。

今考えると人生の汚点のような思い出だ。


しかし一度キャラ変デビューをすると
その後元の自分に戻せないのがキャラ変の怖いところで。
ましてや高校生って最も多感な時期で
しゃべり口調がちょっと変わっただけでも
またいついじめのターゲットになるか分からない。

 

 

今思えばそんなにひどいいじめがある学校ではなかったけれど

染み付いた「嫌われる恐怖」は私を雁字搦めにしていった。


そんながむしゃらな自己防衛の甲斐あってか
無事に?3年間その天然キャラでなりきり通した。


その頃からなんだろう。
本来の自分がどういうしゃべり口調だったのかを忘れてしまい、
話すのがなんとなく苦手になっていった。


天然のしゃべり口調と
頭の回転の速度のバランスに差が生じているような
もどかしい感覚が、20年経った今でも残っている。


この違和感すらずっと忘れて過ごしていたのに
起業して「感覚」を活用する人達に触れ
声のトーンやしゃべり方を指摘されて思い出した。


本質にたどり着くなんて
まだまだ時間がかかりそうだけど
意識して過去に返り
本来の声を取り戻していきたい。

 

 

久しぶりに会う友人に

声変わったねと言われるようになりたいな。