転換点
エッセイが好きです。
言葉の選び方や表現がその方「らしく」て、フッと笑ってしまうようなエッセイが、とても好きです。
江國香織さんは、小説そのものの世界に生きている人みたいで、芝居がかっていて大げさで(笑)、とても女性的な世界に浸ることができて、好きです。
松浦弥太郎さんは、たまにどんだけ女好きなんだよとイライラするときもありますが(笑)、その場の空気というか匂いも感じられるようで、好きです。
一番はやっぱり村上春樹さん。
好きな作家っていうだけなのに、まるでちょっとした知り合いみたいに、あまりに「らしい」表現の文章を読むと、「もお~」みたいに思ってしまいます。(?)
その村上春樹さんの「遠い太鼓」の冒頭部分、まさにいまのわたしが感じていることが書かれていました。
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40歳というのはひとつの大きな転換点であって、それは何かを取り、何かをあとにおいていくことなのだ、と。
そして、その精神的な組み換えが終わってしまったあとでは、好むと好まざるとにかかわらず、もうあともどりはできない。
試してはみたけれどやはり気に入らないので、もう一度以前の状態に復帰します、ということはできない。
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僕が怖かったのは、あるひとつの時期に達成されるべき何かが達成されないままに終わってしまうことだった。
それは仕方のないことではない。
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40歳という年齢だからかはわかりませんが、そういう転換点というものがあるならば、今だろうと思っています。
この文章は、いまやっと、目に入ってきた、という感じです。
もっと若いころは、スルーでした。。
二つ目の文章は、わたしはそうはあまり思わないのですが、これは男性特有のものなのかなあ。
というのも、いつかも日記に書いた長いつきあいの同い年の友人とつい先日話してこの件で意見が一致し、さらに彼は二つ目の文章と同じようなことも言ったのです。
彼はこのエッセイを知らなかったので、教えてあげました。
それにしても、こういうハナシを真剣に話せる異性の友人という存在が、とてもとてもうれしいなあと思いました。
ありがとうね、って思ったので、ありがとうって伝えました。
なんのご縁かずっと続いているふたりの、今世でのミッションは一体なんなんだろうね、この先はどうなっていくんだろうね、楽しみだねー、なんて話しました。
で、わたしには「恋愛における男性を見る力が圧倒的に無い」という指摘をされました。
男性が悪い、という意味ではなくて、その男性がわたしとどういう関係になりたいと思って、どう行動しているのかを見る力、だそうです。
…なんか妙に納得してしまい反論できませんでした。
やれやれ、笑。