暑い時期が来ました。
昨年は暑い夜に試験勉強していたように思います。
気象予報士試験は年2回あります。
非常に暑い時期である8月末と、非常に寒い時期である1月末にあります。

忘れないうちに、
気象予報士試験の実技試験について、私が感じた事を、整理してみようかと。



なお、私の稚拙な知識と思い込みで記述していますので
内容については、不正確な部分が多いです。



私は、過去問題(8年分ぐらい)を使って演習しました。

演習を重ねるうちに、いろいろと感じるものがありました。


○解答に関して
・気象業務支援センターの解答例は、例であって、正しいけれど、
 本当に最適であるとは限らない。
 でも、解答例どおりで満点なのは確実。
 --感じたのは、解答例は最適であるとは限らない、ということ、でなく、
  最適な解答が自分で判断できるレベルになる必要があること(自己満足かもしれないが)


○出題者の意図を掴む練習(過去問題の演習が重要であると思う理由)
 ・これは、非常に重要で、日本語の意味だけでなく
  何故、こういう問題が出されているのかを理解することが重要です。
  気象情報の複数要素の中で、分布(場)の何を聞いているのか理解
  するのが重要です。
  出題者の意図としては、そこを理解できるはずという認識で
  出題しているように思われます。

 ・また、ストーリーを把握することも重要です。
  たまに、問1の気象概況の穴埋め問題の中に、ストーリーの起点があって
  問2、問3の中の問題が続くこともあります。

 ・細かいテクニック
  暖気移流において「低気圧が非常に発達すると予想される理由」の場合
  「暖気移流が、非常に強まっている」と「非常に」を加えて答える。
  低気圧または前線のどうような場所(前線名称を答える)時、気象概況で、梅雨前線と書かれてたら
  梅雨前線と答える、停滞前線と書かれてたら、停滞前線と答える。
  寒冷低気圧/切離低気圧に関して、
  気象概況で温度が低いと書かれてたら寒冷低気圧、
  等高度線が閉じてると書かれてたら切離低気圧と答える
  
 ・解答例は完璧では、ないが、それでも満点解答
  解答例の記述の中で、どう考えても、不要な記述がある
  そのまま、完璧な解答として理解するのは間違った理解の場合もある。
  問題作成者のストーリー中で、ちょっと言いたかったのだろうと理解する。


○ケアレスミスの低減
 ・符号
  鉛直P速度は「-」必要だけど、上昇流と問われると不要
  気圧下降量、気温減率も同様
 ・桁数
  基本は題意どおりだが、天気図で「-16.0」とあれば「16℃」は間違いで「16.0℃」が正解
 ・単位
  m/sとノット、気温減率(km毎、100m毎)
 ・天気
  大気現象、天気、現在天気、国内式、国際式
  (現在天気は、なかなか判断が難しいと思うが)
 ・題意
  風(風速・風向)、風速、風向か、いずれを聞いているのか
 ・予想天気図の中で、唯一12時間雨量は断面情報でないとの認識
 ・漢字表現
  「雪崩」でなく「なだれ」・・・気象庁の表現では、なぜか平仮名なんですが、漢字で書くと不正解かは不明。

○記述式の練習
 ・最初は、字数は気にしなくてよいと思います。
  演習を繰り返す内に、字数に合わせて解答できるようになります。
  また、そのレベルに達しないと演習が不十分でああると思われます。
  本試験では、字数を気にする時間はないように思います。

○天気図等に慣れる
 ・専門天気図・・・いろいろなHPがあると思いますが、日常的に見る癖を付け、見慣れておきたい。
  http://www.hbc.co.jp/pro-weather/
 ・気象庁のホームページ・・・気象予報と、気象知識・気象用語に関して


○解答の速度
 ・二つある実技問題の各々の試験時間は75分ですが、
  出題者の意図を掴むことができ、自分なりの最適な解答が
  できるようになると、60分で解答できるようになると思います。
  高過ぎるレベルの様に思いますが、
  実際の試験では、いろいろなストレス、ケアレスミス、勘違い、思い込み、があるものですから。

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---おまけ---

状態曲線が複数あって、天気図より、その地点を求める問題がよくありますが、
・・・・私も最初の頃は、各高度の温度を拾って求めたりしてましたが
  慣れてくると、状態曲線の曲線(安定層等の気温と露点温度の線)をみるだけで、大体解るようになります。
  これは、温度を見るのがよくないと言う事でなく、複数の判断材料のうち
  状態曲線の線を見るのが一番簡単に判断できるケースが多いということです。
  ところが、何故このように判断した理由を○○から解答せよという問題がでます。
  これは、いろいろ判断材料があるけれど、○○からの判断理由を解答せよの問題になります。
  (そんなとこ見て判断してないけど、ってよくありますが)


最終的には、よく考えてみると
  立体空間+時間軸における、
  高度(気圧)、気温、相当温位、湿度、風向・風力、降水(雨/雪)
  の状態と変化の把握で
  これに、気象現象、気象用語、防災等の知識が加わる。


過去の問題に全く出たことがない問題が出たら。・・・
  学習教材は色々あり、技術の範疇としては無限にあるが、
  試験対策本は、過去の問題をベースに作られているので
  過去の問題に、全く出たことがない、内容については
  受験生のほとんどが、知らないと考えて、良いのではと思う。


飛行機雲の画像は本文とは無関係です。