高校生の時、

家庭科の授業の時に

自分の夢を書かされた。


野球の実況がしたいって書いた。


男子校で、

当時の僕はAVを沢山保有してたので

クラスメイトからAV大臣と言われてた。


『大津はAV男優になるんすよ!』


誰かが茶化した。


先生が


『どんな職業だって

仕事にしてしまえば

それが趣味じゃなくて役割になる。

大津が本気でAV男優になるなら良いけど

気軽な気持ちで言ってるなら

セックスが気持ち良くなくなるからやめたほうが良い』って本気で止めてくれたことを思い出した。


今年の夏。


人生で初めて野球の実況をした。


思い描いていたような喋りは出来ず

終わった今もほとんど記憶はない。


社会科の先生が言ってた。


『カープは内野手のどこにボールが飛んでも安心は出来ない。』


僕らが学生の頃は

いつ試合を観に行ってもチケットが余ってた。


『先生という仕事がクビになったら

オレは横山竜士とラーメン屋でもやるわ』


先生。


初めて喋った試合が

横山竜士さんの母校福井商業でした。


AV男優を仕事にすることもなく

野球の実況をしたいっていう夢を叶えることができました。


白球を追った経験もなければ

甲子園に立った経験もないけれど

崇徳高校時代にたてた目標を叶えることが出来ました。


最初の僕の実況は

先生が言いよった

内野のどこにボールが飛んでもエラーするんじゃないかってヒヤヒヤするんと同じくらいの喋りじゃったけど。


ほいでも

そっからカープは3連覇するけぇ。


僕もそれくらいになれるよう

頑張りますね。


グラウンドは

僕が思うとったよりも

だいぶ大きかったっす。