前作ドライブでその殺人描写に引き込まれ、
期待しながら今回の「オンリー・ゴッド」に臨む。
計算された画面構成や照明が作り出す映像美に加え
オープニングからの不穏な重低音で一気に向こうの世界へ引き込む。
ドア枠越しのシーンや左右壁の廊下シーン、密室シーン等の
左右対称の映像は平静であるものの逆に不協和を感じる。
前作ドライヴに引き続き物静か。
セリフが走る度に緊張感が飛び交う。
相変わらず綺麗な殺人描写。
私の解釈は静かなるマザーコンプレックス。
ライアンゴズリング演じるジュリアンは心底やさしく不器用で
愛されたかった男だと思う。
その対比の存在であった兄が死亡する所からスタートするのだが、
それをきっかけにジュリアンのバランスが崩壊し内なる狂気が溢れ出してしまったのか?
そしてハングオーバーあっての今回の役どころというのも影響しているが、
笑っていいのか真剣に見た方がいいのかなんとも言えない気分になるこの人が
登場するシーン
マチェーテさながらの武器を装備
その振り落とし方や扱い方も一辺倒と思いきや
バリエーションがあって「ここでそう来るかー」と予想を裏切られる場面もあった。
そしてシュールすぎるラストシーンには何故だか泣きたい気持ちにさせられた。
残忍な仕事人。
この人の存在が意味するところをもう少しゆっくり考えようと思う。
FReeSLY
