Apple watchを使いこなす術などといった記事はたくさんありますので、

今回は、Apple watchはどこで使えるのか?どのような状況下で力を発揮するのか?

について考えてみたいと思います。

 

 

まず、Apple watchの特性を考えまてみます。

・時計である。

・防水である。

・ウェアラブルである。

 

大きくこの3点ですが、一つずつ見ていきます。

 

>時計である。

 

時計であるということは当然時間が分かります。

携帯電話が世に普及してから腕時計をしないという人が増えたのではないでしょうか?

かくいう私もそうでしたが、携帯電話がスマートフォンとなり時計の役割を奪ったわけです。

この逆の発想が腕時計のスマートウォッチ化。

腕時計チラ見で時間、日付、電話の着信、メールの有無などの情報が一目でわかります。

たいてい携帯電話はポケットあるいはバッグの中に入れてあるため、チラ見が億劫です。

Iphone 8 plusなどはそもそも大きいため取り出しや操作が大変です。(贅沢な話ですが)

このチラ見効果、意外と大きいです。仕事中の電話は誰からかかってきたか?が重要です。

かかってきた相手の名前を確認することにより、その電話の内容を予想し電話に出る前に頭の中で解答例がいくつか用意されます。

この脳内予想がポケットから電話を取り出してからするのか、スマートウォッチをチラ見してから電話を取り出すのかの数秒の差が心に余裕を与えます。

また、電話の着信に関して言えば、作業中や打合わせ中など着信音を切っておくべき時にもスマートウォッチの着信認識は優れています。

私は、携帯電話を仕事とプライベート両方で利用します。スマートウォッチで着信が分かるので仕事中は電話の着信音をOFFにします。

着信音はプライベートの時だけにできる(お客に聞かれる心配がない)ので、着信メロディをオリジナルにして好きな歌や曲に設定しています。

 

さらに、年齢層によって、人前で携帯電話を取り出して見るという行為は失礼に値する場合があります。

世代で分けると公衆電話世代とでもいいましょうか。私も片足突っ込んでますが、携帯電話が普及する前の世代です。

上司の前やお客様の前で、おもむろにポケットから携帯電話を取り出す行為は傍から見てもよく映りません。

このため、営業や打合せをする人は腕時計を買います。さらに相手に好印象を与えるため給料数カ月分相応の時計を買います。

ちょっとここに再考の余地があります。ただの腕時計に何十万もかけるならスマートウォッチ一つくらいセカンドウォッチとして持っておくのもありではないでしょうか。

この腕時計の高級化すなわち貴金属化は時計の生き残りの手段の一つだったかもしれません。

男性は機能美を求めます。ただの宝石類よりも機能性のある高級品を好む傾向にあります。

車しかり、ステレオしかりです。この進化の方向性に革命を起こすのがスマートウォッチです。

これまで、デジタル時計で相応の機能化を目指していましたが、限界がありました。

通信性の問題です。これは運動計測で進化してきたスポーツウォッチも同様です。

多くの機能やバイタルデータの計測など優れていますが、通信手段がないため閉じられたツールでしかありませんでした。

ここにスマートフォンとリンクさせることにより外界の扉が開かれたわけです。

この微妙に干渉しそうな棲み分けですが、意外と上手くいきました。

携帯するモノと見に付けているモノの違いははっきりと区分けされていました。

 

このようにスマートウォッチの登場は腕時計の進化によってスマートフォンから時計の地位を取り戻した歴史的な変換点なのかもしれません。

 

>防水である。

 

真っ先に思い浮かぶのは海やプールでの水泳時ではないでしょうか。

特にApplewatchの防水性能は50mに及ぶそうです。スキューバダイビングもOKな性能です。

ただし、このような使い方は限られます。趣味で海のスポーツを嗜む人やジムで水泳が好きという人には最適ですが、一般の人はなかなかそのような機会はありません。

もっと身近に防水性の有用性を考えてみますと、挙げられるのがお風呂でしょう。

 

近年、防水のスマートフォンも増えてきましたが、お風呂は基本、裸で入ります。

いくら防水でも携帯電話を手にもってお風呂に入るのは大変です。

こんな時、ウェアラブルのスマートウォッチが力を発揮するでしょう。

ただし、バスタブで長時間過ごして本などを読むようならタブレットには勝てません。

 

また、防水は当然、外の環境で力を発揮します。突然の雨、掃除、川に落ちた?などなど。

ここは従来の時計と変わるところはないでしょう。

 

>ウェアラブルである。

 

この価値は大きいです。多くのウェアラブル機器が開発されてきましたが、未だに腕時計に勝るものはありません。

さらにリストに付けるというのが絶妙のポイントで、脈拍、心拍、血流、体温なども計測可能です。

ただ、こららのセンサーは今のところ網羅できていません。将来に期待です。

現在でもスポーツ時の各種計測、バイタルデータの計測はできていますので閉じた環境なら問題ないでしょう。

Wi-Fi環境のあるスポーツジムの場合は、ロッカーに携帯電話を置いていてもApple watchなら機能します。

 

Apple watchに話を戻すと、外部通信とウェアラブルの関係は、作業中、運転中に力を発揮します。

フリーハンズが必要な時に最大の効果を発揮するわけです。特に振動で着信やメールを知らせてくれることは

自転車やバイクの運転中の認識に優れています。携帯電話にもバイブ機能はありますが、ポケットやバッグの中では

効果は半減します。ところがスマートウォッチの場合、肌に直に振動が伝わるウェアラブルなので確実です。

 

SIRIの使用が恥ずかしくない。というのもポイントでしょう。

Apple watchの場合、デジタルクラウンボタンを長押しすればSIRIが起動します。

この動作、とても楽です。手元で操作するのは割と少ないアクションでできます。

さらに、我々日本人にはSIRIの呼び出しに「ヘイ、シリ!」とか言いづらいですよね。

上手く起動しない場合は何度も独り言を大声で叫ぶ羽目になります。

SIRIを呼び出した後の会話も腕時計を口元に近づけてすれば小声ですみます。

 

この動作に近いのがSUICAの起動です。

SUICAの場合はサイドボタンをダブルクリックするだけです。

このアクションもそんなに抵抗はありません。

iPhoneを取り出して指紋認証なんか要求された日には財布から小銭出した方が楽なくらいです。

もちろん、JR東日本系のレジ、自販などはダブルクリックもいりません。

 

最後にApple watchが最大の効力を発揮する場所をお伝えしましょう。

 

今流行りの”立ち飲み屋”です。

 

本来、立ち飲み屋は携帯電話使用禁止です。

 

電話するのは当然ご法度として、厳しい所ではスマホでのメールもOUTです。

でもApple watchは腕時計です。問題ないでしょう。

 

以上