今月22日(土)から公開中の映画『さよなら渓谷』
ある団地で起きた幼児殺害事件をきっかけに、容疑者の隣人夫婦の意外な関係を描く人間ドラマ
原作は芥川賞作家で『パレード』『悪人』『横道世之介』など数多く映画化されている、吉田修一の週刊新潮に2007年7月から2007年12月まで連載された同名小説
脚本・監督は『ゲルマニウムの夜』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『まほろ駅前多田便利軒』の大森立嗣
お父さんは舞踏家で『大駱駝艦』創始者の麿赤兒で、弟は俳優で本作にも出演している大森南朋
幼児殺害事件の容疑者の隣人尾崎には『キャタピラー』や2003年『赤目四十八瀧心中未遂』では映画初出演で主役を務め、第13回日本映画批評家大賞新人賞を受賞した大西信満
脇毛が超濃くてワイルドな大西さん
(◎-◎;)
尾崎の内縁の妻かなこには『SP』シリーズ『東京フレンズ』シリーズ『ゆれる』『モテキ』など、本作が7年ぶりの主演になる真木よう子
次回作は先月開催されたカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した10月公開予定の是枝裕和監督『そして父になる』
尾崎とかなこの過去を探る週刊誌記者の渡辺には『ハゲタカ』や大河ドラマ『龍馬伝』などの大森南朋
他に鈴木杏・井浦新・新井浩文・鶴田真由など
エンディング曲『幸先坂』は作詞・作曲が椎名林檎で主演の真木よう子が歌っているのも話題の1つ
真木よう子が歌うことが先に決まっていて、自分が歌うなら親しい椎名林檎に書き下ろしてほしいとの気持ちがあって、真木本人から直接お願いをして実現した曲
緑豊かで静かな桂川渓谷の市営団地で幼児殺害事件が発生する
実母が容疑者として逮捕されるが、あることをきっかけに隣に住む尾崎と内縁の妻かなこの15年前に起きた事件が浮かび上がる
はた目には普通の夫婦だけれど実は15年前の事件の加害者と被害者
現場取材を続ける週刊誌記者渡辺の視点を中心に、2人の壮絶な過去が明らかになるのです
( ̄O ̄)
おすすめ度★★
(日本映画のある意味得意分野ではあるけれど、最近なかった久しぶりに気持ちの中がドロドロしてグシャグシャになった作品
主人公の夫婦が実は15年前の事件の加害者と被害者みたいな設定は、本当なら予備知識としてない方がいいように思えます
ラストシーンは見た人それぞれ違う思いがあると思うから詳しくは書きませんが…
楽しかったり元気になったりする映画じゃないし、好き嫌いがはっきり出ると思います
一般的には理解し難いあの2人には【愛】はあったのか?
無理に分かろうとするとつまんないから、答えが出なくてもいいんじゃないのかな)
6/22(土)から公開中