先週の8日(土)から公開中の映画『奇跡のリンゴ』
先月、イタリアで開催された第3回フィレンツェ映画祭のオープニング作品として上映され、同映画祭唯一の賞である観客賞を受賞
岩木山が見下ろす日本最大なリンゴ畑の青森県旧中津軽郡(現:弘前市)を舞台に､不可能だと言われてきた【リンゴの無農薬栽培】に私財を投げ打って､11年の歳月をかけて信念を貫き挑戦する木村秋則の実話を基にした物語
原作は『三つ星レストランの作り方 史上最速でミシュラン三つ星を獲得した天才シェフの物語』など、ノンフィクションライター石川拓治の2006年にNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で放送されて大きな反響をよんだ『奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』
脚本･監督は『チーム･バチスタの栄光』『ゴールデンスランバー』などの中村義洋
監督以外にも脚本家やナレーターなど幅広く活躍していて、『ほんとにあった！ 呪いのビデオ』シリーズでは監修･構成･演出･ナレーションも務めている
もう1人の脚本は映画『クローズド･ノート』や『岳 -ガク- 』を手掛ける吉田実似
音楽は『おくりびと』『悪人』や、宮崎駿監督作品の『風の谷のナウシカ』から最新作『風立ちぬ』まで、全ての音楽を手掛けている久石譲
北野武監督作品でも『あの夏､いちばん静かな海』から『Dolls』までの7作品を手掛けている
レアなところで『はじめ人間ギャートルズ』『ろぼっ子ビートン』など、おじさん世代には懐かしのあのテーマ曲なんかも
(^_^)
主人公の木村秋則にはテレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』『マルモのおきて』や、映画『木更津キャッツアイ』シリーズ『アンフェア』シリーズ『舞妓Haaaan!!!』や『夢売るふたり』など、同じ劇団の脚本家宮藤官九郎の作品では常連客的な阿部サダヲ
自らが所属する劇団大人計画の俳優達とグループ魂と言うバンドを結成して、ボーカル【破壊】としてNHK紅白歌合戦にも出場してたり
(^。^)
秋則の奥さん美栄子には『Dolls』『ジーン･ワルツ』『大奥～永遠～』など、テレビドラマや映画だけじゃなく歌手としても知られている菅野美穂
他に婿養子の秋則にとって義理のお父さん木村征治には山崎努
秋則の実のお父さん三上幸造には伊武雅刀
この人見ると30年以上前になるけどスネークマンショーを思い出すのです
( ￣▽￣)
秋則のお母さん葺子には原田美枝子
リンゴ農家の親友もっちゃんには池内博之
物語は1975年の青森県旧中津軽郡(現:弘前市)、主人公の木村秋則は東京でサラリーマンをしていたが、親のすすめもあってリンゴ農家の美栄子とお見合いをして結婚して婿養子になる
しかし美栄子はリンゴ栽培で使う農薬の影響で､幼い頃から何日も苦しみ寝込むことがあった
秋則は1年に10回以上散布する農薬を減らして美栄子を楽にするよう考え行動するが、1人2人と周囲の仲間は減っていき行き詰まる
そんなある時、1冊の古本をきっかけにして、秋則はリンゴの無農薬栽培を始めることに
しかし無農薬によるリンゴ栽培は今まで不可能と言われていて､実際に何年も花が咲かないまま収穫が出来ず、秋則の一家は極貧生活を強いられることになる
はてさてリンゴの無農薬栽培は成功するのでしょうか？
噂では早くもハリウッドでリメイク企画が進行中とか
(￣O￣)
原作のモデルになったリンゴ農家の木村秋則本人が、本作の秋則と美栄子の結婚式のシーンにゲスト出演しているそうなので探してみて下さい
(^_^)
おすすめ度★★☆
(このタイプの作品は見る前から大筋のストーリーや原作のタイトルからも分かるように、最後はリンゴの無農薬栽培に成功するのが分かります
原作にどれくらいの脚色がされているのか原作を読んでないから分からないけど、笑いありほろりありな、家族愛にあふれた素敵な映画でした
最初、菅野美穂の津軽弁がぎこちなくてモヤモヤするけど、暫くしたら何だか慣れちゃいました
例えば全編を本気の津軽弁にしたら字幕が必要でしょうね
本気の津軽弁は一語一句理解不能だからなのです
青森や東北地方出身の人が見ると、また違った見方や感情があるみたいで、青森出身の相方さんは何かを感じ取っていたようでした)
6/8(土)から公開中