3/15(土)から公開中の映画『あなたを抱きしめる日まで』
原題は主人公の名前でフィロミナ
ジャーナリストのマーティン・シックススミスによるノンフィクションの原作『The Lost Child of Philomena Lee』を、『クィーン』『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』の製作スタッフが実話を基にして、第70回ヴェネツィア国際映画祭で脚本賞を受賞した、50年前に生き別れた息子との再会を願う母親の姿を描いた感動作
監督は『ハイロー・カントリー』『グリフターズ/詐欺師たち』『ヘンダーソン夫人の贈り物』『クィーン』などのスティーヴン・フリアーズ
音楽は『真夜中のピアニスト』『クィーン』『英国王のスピーチ』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『アルゴ』など、数多くのヒット作を手掛けるアレクサンドル・デスプラ
主人公フィロミナには『眺めのいい部屋』『恋におちたシェイクスピア』『ヘンダーソン夫人の贈り物』や、『007』シリーズのジェームズ・ボンドの上司Mでお馴染みのジュディ・デンチ
元ジャーナリストのマーティンには『コーヒー&シガレッツ』『24アワー・パーティ・ピープル』や、テレビのコメディシリーズ『アラン・パートリッジ』のスティーヴ・クーガン
本作では出演以外に製作・脚本にも参加している
主人公フィロミナの若い頃には、オーディションで役を射止めたアイルランドの女優ソフィー・ケネディ・クラーク
1950年代のアイルランド、10代で未婚の母となり、強制的に入れられた修道院で幼い息子と引き離された主人公フィロミナ
それから50年の時が経ち、養子に出された息子を探し出すため、元ジャーナリストのマーティンの助けを借りてアメリカに渡り、生き別れた息子を探す旅に出る
当時のフィロミナと生き別れた息子
そして現在のフィロミナと元ジャーナリストのマーティン
おすすめ度★★★☆☆
(主人公フィロミナを演じたジュディ・デンチの、50年にわたり生き別れた息子を思い続けたナイーブで複雑な内面がよく現れていて、息子探しに同行する元ジャーナリスト役のスティーヴ・クーガンとの共演は本作の見所
そして映像と音楽のバランスがとても良くて、この辺りはさすがの一言
最近は実話を基にした作品が数多く発表されているが、その中でも本作はエンターテイメント性を重視した過剰な演出がなく、心が張り裂けるような辛さや喜びなどが素直に心の中に染み込んでくる素敵な物語)
3/15(土)から公開中