ライブ
バンドを始めるまではライブに行くという感覚がいまいちわからなかったんですよね
ラルクのライブは何回か行ったことあったけど
ドームとかホールやったから
椅子もあるしでライブというよりショーを見に行ってる感覚
バンドのライブ映像とかはすごい好きやったけど特別見に行きたいとは思わんかったのです
まず立ちっぱなししんどいし
なんか映像で見てる方が見やすいし
何回も見たいとこ見直せるし
きっと初めてライブというのに行ったのは高校2年生のときだったはず
同級生が他校の奴らとバンドを始めたと言って
ライブするから見にきてよと言われて行ったライブ
このとき僕はまだバンドなんてやってなかったしライブハウス?ライブ?どんな感じなんやろ〜おもしろそ〜くらいにしか思ってなかった
これが人生で初めてのライブハウス。
まさかあのときは自分が数年後こんなにもライブハウスに出入りするようになってるとは思いもせんかったな
初めてのライブハウス。
そこは地下にあって
いかにもギャングが集まってそうな暗いところにあった
恐る恐る地下におりていって
友達にもらっていたチケットを受け付けで渡し
よくわからないままドリンク代とやらを払い
重たい防音扉をあけた
どんな世界が飛び込んでくるのか、、、
扉をあけたその先には10人ちょっとのお客さん
そして誰かがなぜかステージで生花をしながら何かそれっぽい雰囲気でアーティスティックなことを話している
「!?!?!?
なにこれ!?!?!?
場所間違えた!?!?」
びっくりしすぎて
かなり静かやったのに大きい声で「え?これなんなん?」って言ってしまったのを覚えている笑
一緒に見に行っていた
ちゃそとけんたに「しーっ!」って言われたのを覚えてる
僕は少し遅れて行ったから、ちゃそとけんたは先にライブハウスに入っていたので
そう。驚くべきことに人生で初めてのライブはちゃそとけんたと行っているのである(当時はもちろんバンドなんて組んでおらず、なんならちゃそもけんたも楽器や音楽すらやっていない)。
なぜか1番仲良かったまつしはきてない笑
(ちなみにまつしとは小学校からの仲である)
そして気付いたら生花が終わっていた
「どういう空間なんだライブハウス、、、」
「っていうか狭めぇ!!」
と思いつつ
いよいよ僕の友達のバンドの出番になった
今思うと演奏も下手くそだったしMCも大したことは言ってなかったしたぶん音も良くなかった。
でもそんときの俺はただひたすらに
「かっけぇぇぇーー!!!!」
と思った
友達にめちゃくちゃカッコ良かったと伝え
次の日にそのライブ映像のDVDをやいてもらって家に帰って何回も見たのを覚えている
CDももらって(もちろんただの高校生バンドなのでレコーディングしたものではなくスタジオで合わせたやつを録音しただけのもの)
それをウォークマンに入れて何回も何回も聴いた
その後はその友達が新曲を作ってきたらいつも僕に聴かせてくれた(割とヤンキー系の奴だったのできっと周りにそういうの聴いてくれる人がおらんかったから僕のとこに持ってきてくれてたんだと思う)
まずオリジナル曲作るとかすげぇぇぇ!!
才能の塊やん!!天才やん!!
と当時、音楽の知識がない高校2年の僕は思っていた
勝手に「こんなん絶対売れるやん!めちゃくちゃカッコええやん!この初ライブの映像のDVDとかめちゃくちゃプレミアつくやろな〜」とか思ってた
そんな僕の思惑とは裏腹にそのバンドはその後3〜4回ライブして解散した。なんせ高校生がただただ好きで集まって趣味でやっていただけのバンド。今思えば当然
それからは特にその音楽を聴くこともなくDVDも見ることはなかった
しかし先日、パソコンの整理をしているとその音源が出てきた。久しぶりに聴いてみた
「ひでぇww」
リズムもむちゃくちゃだしボーカルのピッチは全然あってないしキメのとこグダッてるしで音源としてはもうむちゃくちゃだった
でも、やっぱりすんごいかっこよかった。
上手いとか下手とかそんなんは関係ない
今でも初めて見たそのバンドのライブの映像は頭にしっかり焼き付いてるし、MCだって覚えてる。
今見てみるとグッダグダやったけど
あのときの俺にはキラキラ輝いて見えた
あのライブは間違いなく俺がバンドをやりたいと強く思ったきっかけだと思う。
なんでこんなことを書いたかという
先日、その初めて行ったライブハウスが閉店した。
別にそれ以外に特別思い出があるわけではないから感傷に浸ることはなかったけど、ふと思いだしたから書いた。
ちなみに余談なんやけど
その初めてのライブを見た日の帰り道で
ちゃそに「ショウブもギターやってるし、あーゆーのやりたいんちゃうん?」って言われたのをかなり覚えてる
なぜか強がって「ん〜どうやろな笑」って答えたことも覚えてる
ちゃそくんよ、数年後俺はお前とバンドを組んでいるぞ。笑
「ライブってどういうものなの?」
って高校生2年生の初めてのライブに行く前の自分自身に聞かれたら
いまだに
「ん〜なんだろうね」
としか答えられないと思う。
ライブハウスにくる人にはいろんな理由があると思う。
音楽が好きで来ている人、知り合いがいるから来ている人、暴れるのが好きだから来ている人、何かを抱えんこんでいるから来ている人、何かに救いを求めているから来ている人、ただ楽しくて来ている人。
俺がライブで好きなのは
なぜだが理由はわからないけど気付いたら涙が出てることがあること
なぜだが理由はわからないけど鳥肌がとまらないことがあること
なぜだが理由はわからないけど、気付いたら目を閉じて聴いててなんか特別な言葉では言えない空間にいるような瞬間があること
あとなんだろ
わかんないけど今だに立ちっぱなしで音楽を聴く、ライブを見るということはとてもしんどいし好きじゃないなと思ってる
でもなぜかライブは好きだ
それを上回る何かがあるのかな〜
ステージにたってライブをしてるときと
フロアにたってライブを見てるときの気持ちは全然違う
これっていつか交わるのかな〜っていうのは最近のちょっとした疑問。
まぁそれはいつか答えがわかる日がくるでしょう
まだまだまだまだ知りたいことがいっぱいあるから、まだまだまだまだバンド頑張ります。
たぶん売れないと気付けないこととか
おっきいステージでパンパンの中でやらないと気付けないこととかっていっぱい隠されてるんやろな
そう考えると、ワクワクする
早くどうにかしてめちゃくちゃ人気者にならないとって思う反面
その超売れっ子になれるまでの道のりがどうなってるのかをとても知りたい
しかしまぁ
あと何回悔しいって思えばいいんだろうね〜
くっそー!
俺が初めてみたかっこいいバンドみたいに
憧れやヒーローになれる日はいつだろうね!!
おしまい!!