9月26日、阿倍野市民学習センターで第12回“親と子どものつながり”講演会を開催しました。「不登校・ひきこもりの子どもが一歩を踏みだすとき」というテーマで、子ども相談室「モモの部屋」を主催されている内田良子さんにお話していただきました。
・子どもの危惧を受けとめる…保護者と先生に気付いてほしい子どもの変化
・不登校はどの子にも起こりうる学校問題
・不登校は命の非常口
・大人には見えない子どものつらさ
・生きにくい時代を生きる子どもたちのくらしと心
・ひきこもる若者や子どものくらしと心を理解する
・不登校の子どもの権利宣言
今回、いつも「スペースゆう」の「おしゃべり会」に出席してくれている当事者二人も参加してくれました。内田さんから意見を求められ、二人とも落ち着いて自分の考えを言うことができ感心しました。
講演会の後の相談交流会では、ひきこもりや不登校についておひとりずつ質問や意見が述べられました、それに対して内田さんは丁寧に耳を傾けてくださり、お答えくださいました。多くの相談を受けてこられた経験から穏やかな語り口の中にも信念が感じられ、的確で説得力がありました。
とても心に響いた言葉:
・親ができることは、「具合の悪いときは休んで治す」という基本の基にもどること。
・親が聴く耳を持っていると子どもは安心して休むことができる。親が白紙の状態で子どもの話を聴くと傷口が洗われてふさがる。これは、子どもが何歳になっても始めることができる。
・学校に行かず家にいる時は、一生涯で一番楽しい時期になるように暮らす。文化的活動をして失われたエネルギーをとりもどす。
コロナ休校で元気になり分散登校の時は行けていた子どもが、学校が再開するとまた行けなくなったというお話をよく聞きます。学校は遅れた学習内容を取り戻すために授業スピードを早めたり、宿題をたくさん出したりと
子どもを追い詰めているようです。本来子どもは知的好奇心が旺盛なのでオンライン授業なら受けることができる子もいるはず。コロナがきっかけで一人ひとりに適した方法で勉強ができるよう、学校のあり方が少しずつ変化していけばと願っています。
内田さん、今日は遠いところ来てくださってありがとうございました。また、参加してくださった皆さま、ありがとうございます。全員参加の相談交流会よかったですね。もっとお話を聴きたいなぁと思われた方も多いのではないでしょうか。ご興味のある方は、毎月第2土曜日に阿倍野区社会福祉協議会2階で開催している「スペースゆう」の「おしゃべり会」にも参加してみてくださいね。お待ちしています。