1112日、阿倍野区民センターで「不登校を経験して見えたものは?!」と題して講演会を開催しました。暖かい行楽日和の当日、当事者の方や保護者の方、支援者の方々などホールいっぱいになるくらい大勢の方が参加してくださいました。
 
講師には大阪府四條畷市、滋賀県湖南市のスクール・ソーシャル・ワーカーであり、高槻市で「不登校を考える親の会」を主催されている尾上照代さんを、またパネリストとして不登校の経験をお話してくださる四人の大学生の方をお迎えしました。
 
尾上さんからは子どもの成長過程のなかでの学校の果たす役割をお話していただきました。しかし、たとえ子どもが不登校であってもご家族の方は子どもを一人の人格者として受け入れ、何かひとついいところを見つけてほめてあげることが大切であるとおっしゃっていました。また、学校に行かせることがゴールではなく、子どもの何十年後かをイメージしながら、職業を選択してひとりで生きていけるように支援し、長い人生の中で失敗してもいいんやと社会の先輩として伝えられたらいいのではないかとお話されました。
 
イメージ 1この後、四人の学生さんにおひとりずつご自分の経験をお話していただきました。それぞれ異なった経験で不登校になり回復のしかたも異なりますが、こういう自分になりたいという夢があることと親御さんがしっかり支えられたというところは一致しているようでした。
 
この後、六つのグループに分かれて学生さんとスタッフも加わり話合いに移りました。どのグループも活発な話し合いがおこなわれました。一旦午後4時で終了しましたが、席を立って帰られる方は少なく、5時前まで学生さんを中心とした熱い情報交換がおこなわれていました。
 
おかげさまで今回の講演会は大盛況のうちに終えることができました。
講師の尾上さんはスクール・ソーシャル・ワーカーとしての豊かな経験に基づいたお話をしていただきありがとうございました。4人の学生さんの経験を聴かせていただけたことは参加者のみなさんにとって貴重な体験でした。勇気をもって話してくださったこと心より感謝いたします。
また、お忙しいところ参加してくださった皆様、お手伝いしてくださったボランティアの方々、ありがとうございました。
 
尚、1212日(土)10時より阿倍野区社会福祉協議会で親のホッと広場「おしゃべり会」を開催します。講演会に参加して「スペースゆう」にご興味を持たれた方は是非のぞいてみてください。お待ちしています。