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料理の記憶 6

皆さんの「お袋の味」と言えばいったい何が浮かぶでしょうか?

 

幼少の頃から祖母に育てられてきた私にとって「お袋の味」というものはほとんど記憶にありません。

 

ちなみに祖母の味と言えば塩ラーメンだったりしますが、基本的に一番美味しかったものが浮かんできます。

 

私が高校生の頃、一度母にお袋の味ってなんだい?と聞かれたことがあり、私はとっさに「玉子焼き」と答えました。

 

母は、「え~なにそれ~」とがっかりしていた様子ですが、私の記憶で一番美味しかったのはダントツに玉子焼きだったのです。

 

甘さは控えめで醤油をたらして食べるような味付けが印象的だったのは、祖母の玉子焼きが全然美味しくなかったのか?はたまた母の玉子焼きが以上に美味しかったのかを一度確かめてみたくなりました。

 

 

そうして高校生の頃

母にレシピを聞いてみました。

 

私の玉子焼きの第一歩を踏み出すのです。

 

 

一体何が入っているのか?

どうして醤油とあんなに合う味付けを作れるのか?

ふわふわ感はどうやって作り出すか?

 

色々と電話で聞いたのを覚えています。

 

こうして一つの結論が出ました。

 

私が今まで使ったことのない調味料が入っていたのです。

 

それは

 

「味の素」でした。

当時の私は「味の素」がいったいどういうものなのか知りませんでした。

 

名前は聞いたことがあるが、どの料理に使えばいいのかさっぱりわかりません。

私の中で未知の調味料だったのです。

 

先駆けとしてまさか母が使っていた事にビックリし、味の素を使うなんてお洒落だな~。なんて思っていました。

 

 

そんなお洒落な味の素をついに自分で使う時が来たのです!

 

私は胸を躍らせ割って溶いた玉子の中に味の素をふんだんに入れました。

 

よ~し!

塩コショウのの分まで入れてしまえ~!!味の素は万能調味料と聞いたし、全ての味を補ってくれるだろうと考えたのです。

 

こうして玉子と味の素だけのタネが出来上がり、見事なフライパンさばきでふわふわの玉子焼きを作る事に成功しました。

 

この時使った玉子の数は6個

 

美味しい料理はいっぱい食べられるだろう。

 

 

 

いよいよお楽しみ試食タイム♪

 

 

チョロッっとお醤油をかけて

口に入れた瞬間・・・・!?!?!?!?!?!?

 

 

 

 

 

 

 

えぐい!

 

 

 

 

 

 

 

えぐい味がしました。

 

料理を食べてえぐいと思ったのはこれが最初で最後でした。。。。。