先祖探しの旅 ➁ 本籍地 | たっくのブログ

先祖探しの旅 ➁ 本籍地

どうやって先祖を調べる事ができるのか?

大きく分けて3つ手段がある。

 

1 自分で調べる

2 専門業者に依頼する

3 親戚に聞いて回る

 

私は1の自分で調べる手段を選んだが、一番簡単なのは2の専門業者に依頼するのが手っ取り早い。

その道の専門家は経験が豊富で面倒な手続きもお手の物である。

しかしそれにはお金がかかる。安く見積もっても15万~20万円は下らないのだ。

3の親戚に聞いて回り情報を集めることも有効手段であるが、そもそも親戚付き合いをしてこなかった私としては簡単なことではなかった。

 

結局私は自分で調べる以外に選択肢がなかったようだ。

 

まずは自分の本籍がおかれている役所に行って戸籍謄本、除籍、改製原戸籍を取るところから始まるのだが、私の本籍は北海道にあるため郵送での請求になる。進んでいくと先祖の色々な本籍地が出てくるので結局は自分がどこに住んでいようとも郵送が一番効率的になる。

揃えるものは①戸籍謄本郵送請求書②定額小為替③身分証のコピー④返信用封筒⑤返信用切手である。

どこの市町村でも郵送による請求は受け付けているので、先祖を見つけ出すまでこの作業の繰り返しが続く。

 

ちなみに私が家系図作成について学んだのは「家樹(かじゅ)」というサイトで実践できる内容が詳しく書いてある。興味がある人は見てみると良いだろう。

 

 

定額小為替は郵便局で買えるというので行ってみた。

自分の本籍地に、いったいどれ程の先祖がいるのかわからないので、戸籍謄本750円を数人分と考える。サイトで調べてみると最初は1万円分くらいの定額小為替を送った方がいいと書いてある。ちゃんと余った定額小為替はお釣り分が返ってくるそうなので、いくらでも多めに入れておくことが定石らしい。

 

 

私はインターネットに書いてある通りに近くの郵便局に行き、定額小為替を1万円くださいと伝えると、突然郵便局内にどよめきが起きた。ざわざわと受付の人が隣の人に相談したり、また後ろから局長のような男性も現れる。

私はその様子に何だかとんでもないことを要求してしまったのかと思った。

いったい何の為にそんなに定額小為替が必要なのか?というような素振りだったので、戸籍を調べたいと伝えたところ1万円分は必要ないのではないかと言われた。

半分の5千円にしませんか?というのだ。

何を値切られているのかわからないが、もし金額が足りない場合は追加して送らなければならないため、最初は1万円くらいあった方が安心すると言ったが、それがうまく伝わらなかったようで結局5千円分購入することで話が落ち着いてしまった。

 

まあ良しとしよう。

例えば金額が足りないことが起きたとしても、それも一種の経験だろうと思ったが、やはり今考えても最初は1万円分くらいあった方がいいと思う。なぜなら一回の請求で全ての先祖がわかるわけではなのでこれから先は何度も何度も色々な役所に送る事になる。

その度にお釣りがきちんと送られてくるならば、ギリギリよりも多い方が手間も時間もかからないだろう。

 

よし!次こそは郵便局員の説得に押されず1万円分の定額小為替を購入するぞ!と思ったが、この先はそんなに必要ないとサイトに書いてあった。

 

 

さらに1回目は結果的に4,650円で足りた為、全て万事オッケーであったのだ。

 

自分の本籍地がどこの場所であっても郵送で請求する場合は1週間~10日ほど時間がかかる。

この時間がなかなか待ち遠しい。

特に一番最初は色々と思いを巡らせるし、郵送した書類に不備がなかっただろうか?と考えたりもする。

もし不備があったり不明な点があれば電話をかけてほしいと用紙に記載しているので、何かあれば連絡がくるのだが、それでもソワソワするものだ。

 

最初の請求は私の本籍地である。

自分の戸籍謄本と私の本籍から除籍になった親族を調べる。

そんなの自分で知ってるんじゃないの?と思うだろうが、知るためだけではなくこれから先の先祖との関係性を証明するために、絶対に必要になる。必ず自分の戸籍謄本は取っておくべきだろう。

 

さらに、その請求する書類に「自分の直系尊属全て」と書けば私の戸籍だけではなく両親の分も一緒に請求できるため、この住所に本籍をおいていた全ての親族の情報が取れる事になる。

 

 

私の両親は私が幼い頃に離婚していて、私は母方の性を名乗っているため「近藤」である。

私の本籍地も母方の両親、つまり「近藤」の祖父と祖母が住んでいた場所であるが、私の家系はそんな単純なものではないから大変である。

祖父も母親が子供の頃に離婚していて、母親の実の母親、つまり私の実の祖母は誰なのか?とか

さらに父親は再婚していてそこに子供が3人いるため、腹違いの兄妹が存在する。とか

そもそも父親の本籍地はどこなのかわからない。など直近の親族でさえ調べなければわからない事が沢山ある。そういうことも含めて私は尚更ソワソワするのである。

 

 

郵送してから1週間くらいたったある日、見覚えある市外局番「011」から電話が来た。

 

 

「請求して頂いた内容でお聞きしたいのですが、近藤だけでなく北村の戸籍謄本も取りますか?」

 

え?

この請求で北村の分も取れるんですか?

 

「ええ、本籍地が同じ管轄のため使用する用途が家系図作成であれば一緒に請求できます。」

 

なんと?!

父親の本籍が同じ管轄の役所だったとは知らなかった。

 

是非ともお願い致します。私は即座に答えた。

 

 

「わかりました。では郵送で送りますね。」

 

 

この電話から数日後、郵便物が自宅に届いた。

 

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