京都@法然院にて映画「つむぐ」
京都市にある法然院にてドキュメンタリー映画「つむぐ」を見てきました。
つむぐとは、綿や繭を錘(つむ)にかけて繊維を引き出し糸にすること。
タイでつむぐ「さとううさぶろう」さんの思いをドキュメンタリー映画として映し出します。
村々の人々がどういった生活をしていて、うさとの服がどういう風に作られていくのか。
さらにその服は海を越えて、日本中へ渡ります。
岐阜県の船戸クリニックもその一つです。
院長の船戸崇史先生や病院へ通う患者さんへとつむいでいくのです。
一人一人の繭たちが、自らの思いを行動に移し、それが紡がれ糸となって、一つの形になるのです。
とても良い映画でした。
それぞれが真剣に取り組む姿はとても綺麗でした。
そしてそのきっかけを与えてくれる船戸クリニックというところは本当に素晴らしい病院です。
私は患者として通ったことはありませんが、目からウロコの料理教室に出会い、新しい挑戦となるベジスープカレーを作らさせていただきました。スパイスとはなんたるかをご指導いただきました。
映画も良かったのですが、第2部の月ゆめライブも素晴らしかったです。
まずは、法然院という最高のステージ。
中庭に広がる光と緑、池にはアメンボがいて獅子落としの音が響きます。
どこからともなく鳥の声が優しい音楽に愛の手を入れるようにコーラスしてくれていました。
さらに最後の船戸先生のお話がとても良かったです。
私は先生のお話を聞いてこう感じました。
病気になるからといって、人は色々なことを改善しようとします。
病気になった人はそれまでの自分を振り返ります。
巷にあふれる健康バイブルに影響されて、様々な方法を試してみようと思います。
しかし、病気の本質は外からくる何かではなく、自分の中にある何かであるということ。
食べ物や、両親や、友達や、上司や、病院や、仕事のせいにしていても何も変わらないし、何も解決しません。
目の前に起きたことを受け入れるという気持ちが、体の細胞に伝わり、悪いとされている悪玉さんも、良いとされている善玉さんも、互いを認め合うのではないでしょうか。
どちらだけに偏りすぎず、褒めあい、お前がいるからあそこの部分で助かってるわ~。いやいやお前こそここやってくれてるからスムーズなんだよ。腎臓さんに感謝だわ。肝臓さんの動き惚れ惚れするね。右脳さんと左脳さんが肩組んだ時すごいよね。と称え合うことなんだなと思いました。
これが「つむぐ」ということなんだな。と思いました。
とても良い話、ありがとうございました。
私にとって最高の京都になりました。