フナクリ感謝祭
約1年ぶりに焼く焼き鳥です。
1年前の「四日市ばんこ祭り」では2日間で1500本を完売しましたが、今回は1日限り。
さらに開催時間は11:00~15:00の4時間で生ビールなどのアルコールはありません。
私の焼き鳥がどれだけここに集まる皆さんに受け入れられるのかが最大のポイントでした。
前回同様、焼き鳥は山梨県にある「大月園」さんから取り寄せました。
肉質はもちろんの事、ここの串打ちはとても綺麗で、刺し直しが必要ないほどです。
私は別の人が刺す串打ちをとても苦手に思っていまして、どうしても自分用に刺し直ししないと気持ち良く焼けません。
本来はすべて自分で包丁を入れ、串打ちしたいのですが、妻が私を説得してくれるのです。
「人に任せられる人になりなさい。」
私が全てにこだわりたいのはわかるけれど、今お店をやっているわけでもないし、これはお祭りなのだから心に余裕を持って楽しみなさい。と言うことなのです。
私はそれを粛々と受け入れることにしたのはこれが二度目です。
札幌でやっていたピンチョス時代には考えられないことだったでしょう。
実際、札幌時代に町内のお祭りで1200本を自ら串打ちしたことがありました。
刺しても刺しても終わらず、それは深夜、お祭り当日の朝方に及ぶまで刺し続けました。
その時の光景がこちらです。
大量の鶏肉と長ネギです。
この時はニワトリに怒られるんじゃないかっていうくらい鶏肉を切りました。
外は明るくなってきています。
それでもまだ、私は刺し続けるのです。
大変そうに見えるんですけどね、でも私はこの動きが嫌じゃないんですよ。
なんていうか、好きすぎでずーっと続けられる動きなんです。
でもね、その結果がこうなったのです。
あまりにもやつれすぎて、こんな表情になってしまいました。
当日は妻がブログに載せたこの写真を見て、常連さんが慌てて栄養ドリンクを届けに来てくださいました。
「あ!痩せてる!」って思った人は正解ですよ。
と言う経験も含めまして、三重県に来てからは人に串打ちを頼むようになったのです。
でもね、今でも200本くらいの集まりならば、自分で刺したいです。
ご家庭のホームパーティーなどで呼ばれるようなことがあれば、それはそれで楽しみですね。
私の焼き鳥を簡単に説明しますと、
焼き方は左から始まり、右から左へと流れて焼きます。
つまりは、左側に生肉を乗せ始める為、左側から順に焼きあがるのです。
焼きあがった焼き鳥は出来上がりパックに詰められるので、左側の焼き台にスペースが生まれます。
そこのスペースに右から鶏肉を寄せていくので、常に右から左へと流れる焼き方をします。
手前に置いてある霧吹きは、清酒が入ったスプレーです。
清酒を吹きかけることにより、香りと甘みを引き立てます。
さらには塩のノリも良くします。
塩は焼き塩を使い、塩缶に入れます。
塩缶には生米を入れているので、湿気の防止と米の旨味が重なります。
焼き具合は音で聴きわけます。
炭の温度が強い場合と、弱い場合になると、音が変わってきます。
その音がどの位置にいるのかを判断し、焼き上がりを決めています。
つまり、炭の温度が焼いていく中で変わった場合、焼き上がりの色合いが変わってくるのです。
結果、私は目で判断するのではなく、耳で判断しています。
これは札幌時代のピンチョスにて妻の言葉で発見されたものです。
当日は「美味しいよ」という言葉をたくさん頂き、本当に嬉しい限りでした。
700本すべて完売し、私も大満足です。
また、焼き鳥を焼ける機会を楽しみにしております。
採算さえ合えばどこへでも出張いたしますので、どうぞ皆さんよろしくお願い致します。
今回、フナクリ感謝祭参加させて頂き、本当にありがとうございました。
スタッフ一同の完璧な動きは妻と私で驚いています。
この病院は素晴らしい病院です。
そのことを改めて実感する一日となりました。
ありがとうございました。
楽しかったなぁ。