静岡旅行 2泊3日 ⑥ | たっくのブログ

静岡旅行 2泊3日 ⑥

2日目 アジア料理amakara(アマカラ)

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目的地アマカラにたどり着いたのは午後6時半ごろだった。
カウンターに2人先客がいてテーブル席は団体予約入っているという。

私がアマカラに来たのはこれで3回目。

前回は東京帰りに急遽決めて予約もなしに来たことと、
もう一つ前、私が初めて来たのは静岡県のアマカラではなく
北海道伊達市にあった頃のアマカラだった。

フリースペース黒豆時代の頃
AKIRAさんというアーティストの北海道ツアーに運転手で参加し
同行したピアノパフォーマーのHAJIMEくん、ギターリストのと~るくんと共に
道東、道南と駆け巡った時
当時、伊達市にあったアマカラがライブ会場の一つとなっていた。


ツアーも後半、ライブ後に振る舞われた打ち上げの料理は今でも思い出せる。
グリーンカレーにイエローカレー、桜エビ料理、生春巻き、タイ風のお粥など
私がこれまでに食べたこともないような味が次々と出され、驚いた。


あの味をもう一度食べたい!
あの味が忘れられない!



人には味の記憶がある。
忘れられない味の記憶というのは皆持ち歩いているだろう。
同じような匂いで思い出すこともあるが、本当に自分を満足させるには
本物を食べること以外ない。


私はその欲求を持ち続け、ついに半年前、静岡県に移転したアマカラにたどり着くことができたのだった。



「今日はどうする?」


「え?」


「おまかせで作ろうか?」

店主のこーちゃんがそう言った。
私たちが答えをだすのに、少し間があいた。
妻と顔を見合わせ「お願いします。」と答えた。



この「間(ま)」には理由がある。
実は静岡に行く前2人で話していたことがある。
それは、「何を食べるか」という事だった。

私たちがメニューに悩んでいるわけではなく
どうすることが私たちと店主のこーちゃんとの間に
お互い最高の喜びを得られるか?を考えていたのだ。

妻は「おまかせにしようか?」と言っていた。
それは私がピンチョスで料理を作っていた頃
「おまかせでお願いします」という注文が入った時
一番イキイキしていたというのだ。

作り手の醍醐味、料理の即興を楽しんでいたという。

「きっとこーちゃんもイキイキするよ。」
そう言って妻は私の答えを待つ。



私は少し考え、こう答えた。
確かに即興料理は楽しい。腕がなる。
食べる相手を考えながら作ることは普段と違ったパワーが出る。

だけど、今回は私たちに目的がある。
それはアマカラでたくさん注文しお金を使うこと。

アマカラというお店を私たちなりに応援したいために
今私たちができることを精一杯することだと思う。

おまかせ料理は気合が入るが、お店の利益にはならないんじゃないかと思う。
少なからず私はそうなってしまうんだ。と答えた。



「そっか」と妻は答え
「それじゃあお店に行って決めよう」と2人の結論がでたのだった。



そして
私たちはアマカラに入り先客の2人に軽く会釈をし、
カウンター席に座った時



「今日はどうする?」


「え?」


「おまかせで作ろうか?」


「はは。お願いします。」



妻と顔を見合わせたのだった。




この流れでわかったことが一つある。
アマカラの店主こーちゃんは腕がなる感覚が大好きだという事だ。

よ~し!やるぞ!

自分を高める瞬間を知っていて、そのタイミングを逃さない。
普段力を抜いているわけではなく、一種の流れに乗った時
思考、行動、感覚がこれまで以上に研ぎ澄まされる時があるのだ。

これは、自分一人でその域に到達するのはかなり難しく
今、置かれた状況をどう捉えるかがポイントなのだ。

特に「人と人」という関係でこの流れは起こりやすいのだと思う。




そして私たちのもとに運ばれてきた料理は最高の味となるのだ!


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つづく


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美味い!美味い!アマカラ料理の登場だ~!!
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