静岡旅行 2泊3日 ⑤
雨が降り出してから30分、いやそれ以上寝ただろうか。
大粒の雫がまだ車に付いていた頃、空は青く輝いていた。
雨が降ると空気中のチリが綺麗に流され一層空気が綺麗なる。
地面はまだ水たまりができていたが、私はもしやと思った。
休憩前に見た富士山周辺の雲が晴れているのではないかと考え
すぐに車から飛び出した。
道の駅の中に螺旋階段がありそこから富士山展望台へ行ける
屋上に設置されたビューポイントを目指し私の心は弾むばかりだ。
気持ちを抑えきれず少し富士山の方角を振り返ってみると
そこに富士山の頭が見えていた。
「みっち!見えるわ!富士山見えるよ!」
まだ休憩していた妻を呼び、慌てて妻も起きてきた
「上ってみよう!」
この日ついに見ようとしていた富士山が
雨上がりの澄んだ空に見えたのだった。
うおおお!!!
すげ~!
富士山すげ~!!
私は富士山を初めて見たわけではないが
富士山というのは誠に美しいものである。
町並みからそびえる三角の形は地域、角度、気温、季節によって異なる。
富士山のことを悪く言う日本人はいない。
誰もが美しいと感じ、日本にあることを誇りに思っているのだ。
こうしてお目見えできた私はとても感動した。
いつまでもこうして見ていても決して飽きることのない山を
これから先も何度も見たくなるだろう。
「まてよ!」
「もうすぐ夕時だ。そうすれば赤富士が見えるのかもしれない。」
少しづつ富士山の色が変わりだす。
赤く染められる富士山をこの目で見ようと
私はそこに居続けた。
しかし反対の空をみると
夕日が雲に覆われていく
沈む前に一度光を射してくれれば
真っ赤な富士山が映し出されるはずだが…
むむむ、どうも雲行きがあやしいぞ。
頑張れ太陽!
頑張れ富士山!!
だぁああ
隠れていく~!
太陽が沈んでいく~!
だめかぁ~!
だめなのかぁ~!
ええええええええい!!
奥の手だ!!
じゃぁ~ん!
赤富士サイダ~!
実際の赤富士は見れなかったが
今回はこの「赤富士サイダー」で良しとしよう。
とにかく富士山は見れたのだ。
こんなに嬉しいことはない。
この道の駅で休んでなければ、この旅行で見ることはできなかったかもしれない。
「道の駅富士」ありがとう。
そして休憩をしようと言った妻、ありがとう。
こうして私はウキウキ気分になり
最終目的地へ向かうこととなった。
ここへ向かうために私たちは静岡に来たのだ
私はこのお店の為なら何度でも三重から足を運ぶだろう。
距離では計れない
魅力がこのお店にあるからだ。
ただ、美味しいだけではない。
このお店には物語がたくさん詰まっているのだ。
その物語の1ページを楽しむために
私たちはこの日「アジア料理amakara(アマカラ)」にたどり着いたのだった。
つづく
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
富士山サイコー!次回はアマカラ料理をたっぷり紹介するよ。
三重県 ブログランキングへ