燃える朝日

私の住む場所から毎日のように朝日が見えます。
写真のような赤い朝日は食堂を赤くします。
厨房で朝ごはんを作っていると食堂がだんだん赤くなっていくのです。
その光景に目を奪われ、ついつい料理の手を止めて外を眺めてみたくなるのです。
毎日見ても飽きません。
三重県に来て空を見上げる回数が増えた気がします。
高い建物がないのでとても空が広いのです。
さらに高い山もないのでどこまでも空が続いているのです。
はるか上空にはセントレア空港から発着する飛行機が飛んでいます。
飛行機雲と工業地帯の煙突からでる煙が青い空に白を描きます。
やがてそれは夕日に変わり星と月が現れます。
そこに工業地帯の灯りが加わりなんとも言えない景色を生み出します。
セントレアから飛び立つ飛行機は光を点滅させながらどこか遠くへ行くようです。
眠ることない空の景色は毎日表情を変え、また燃える朝日が街を照らしはじめるのです。