37話 世界一観光客が訪れる建造物 | たっくのブログ

37話 世界一観光客が訪れる建造物

モンパルナスを後にした私達が次に向かうのは、パリの象徴とも言うべき物、
「エッフェル塔」にたどり着いた。

妻のみっちがこちらに来てからよく言う言葉がある。
「前回は登っていない、前回は入っていない。」
これは何を表すのかというと、前回(数十年前)フランスやイタリアを訪れた時はツアーで来ていた為、建物自体は見たが、中に入る時間は無かった。実際ほとんどの建造物に入れていないというのだ。凱旋門に至ってはバスの中から眺めただけだという。
みっちはその時「入ってみたかったなぁ」という思いが数十年の時を超えて今の今まで心に残っているので、今回の旅行ではそれら全てを達成していこうと思っていた。

エッフェル塔はとても綺麗だ。
デザイン、色合い、風格がとても素晴らしい。
この町に、この塔あり。というくらい馴染んでいる。
フランス万博に建てられたこの塔は、万博が終わった後取り壊される予定だったという。しかしこの頃軍事的な電波塔として利用される事になり、この塔は取り壊される事が無くなった。
今では世界で一番観光客が訪れる有料建造物としてパリの象徴となった。


確かに観光客の数は凄まじい。
日本人も沢山いたが、他の国から来た観光客も沢山いた。
日本のテレビ塔と同じく、エレベーターのチケットを買って上に上がるのだが、よく見ると階段で登れるルートもあるらしい。何人かは登っていたが私達は断念した。

20人ほどが入れるエレベーターに各国の観光客が入る。
なんだか小さな国が出来たようでとても面白い雰囲気だった。

アフリカ系の外国人が「お~俺の家が見えるよ!」と叫んでいた。




何度もしつこいようだがもう一度言う。
モンパルナスタワーは本当にガッカリだ。

この写真の奥に見えるのがそのモンパルナスタワーで、明らかに景観を乱している。
この広場から流れるラインを進んであのタワーは無い。
本当に私はガッカリだと思うが、実は今いるエッフェル塔も建てられた当時は芸術家達の猛反対があったという。こんな物をパリに作るな。目障りだ!と大きな抗議があり、その当時のエッフェル塔の下にあるカフェは賑わっていたという。

何故?エッフェル塔のカフェが賑わっていたのかというと?
エッフェル塔の下にいれば、あの目障りなエッフェル塔を見なくてすむ!というのだ。
確かにパリ市内どこからでも見えるので、下にいれば良いとは面白い事を言う。これによって当時「エッフェル塔が嫌いなやつはエッフェル塔に行け」ということわざまで生まれたらしい。


まぁ、タワーの話は置いておいて、こことは別に明らかに雰囲気が違う場所が見える。
あれはなんだ??



土地がぐぐっと盛り上がりその流れに沿うように建物が並んでいる。どうやらここら辺は丘になっていて、その一番上にあるあの建造物は?教会か?寺院か?


ここから見えるあの場所が、今回イタリア、フランス旅行で私達の最終目的地になる。
そして私達がパリの中で一番のお気に入りの場所となったのはまた明日のお話で、

エッフェル塔を降りた私達は、シャンゼリゼ通りを歩き凱旋門へ向かう。
この時期のシャンゼリゼ通りはクリスマス市が行なわれていて賑わっていた。








揚げたてのチュロス。砂糖を付けて食べる。





クリスマスの時期にだけ設置される移動観覧車。
一回乗ると3周回ってくれるのだが、日本と比べるとめちゃくちゃスピードが速い。
乗ろうかどうしようか悩んだが、並んでいたためやめた。
特に観覧車が好きなわけでもないし、まぁいいか。という感じ。




これが凱旋門!さすがの観光名所。
これも今回は上がってみる事にするが、
しかしなんとエッフェル塔の時とは違い凱旋門にはエレベーターがない!?

えええええ????
よって階段はこうなる。



永遠と続いているように見える螺旋階段。
中央にポールがあるタイプではなく、壁側に階段が付けられているタイプのもの。
ヨーロッパはこういった螺旋階段が多いのも特徴的だ。


ひーこら、ひーこら言いながら階段を上る。
一回登れば満足するはず。きっと私はこうやって凱旋門の長い階段を上るのが最後になるだろうと妻は言っていた。



これが凱旋門から見える光景。
とても素敵な街並だ。
こうして守られていいるにも関わらず、モンパ...まぁその話はもういいか。