2012年 夏の話⑪ 盆踊り前日
次の日の営業中。
手が空く時間にも何本かは刺せた。
こつこつと刺し続けるのは嫌いじゃない。
疲れたら手を休め、注文が入れば一旦やめたりしながら、着実に刺してはいるが、なにせ1500本の道程は遠い。
集中して刺し続けると、60本で40分くらいかかる事がわかった。
串鳥の時代は、60本25分で刺していたが、今は衰えた。
ふと
時間を見つめる。
60本40分だろ・・・
120本で80分・・・
180本で・・120分・・あ、2時間か。
ん?それじゃあ1200本で800分か、
残り300本・・200分・・?
1000分?
1000分て・・何分? あ、いやいや何時間だ?
16時間・・40分。
16時間???
え?
今、何時?
16時間刺すの?俺?
え?今何時??
ちなみに二日前の15時すぎだった。
状況を説明すると、主に刺し続けられる時間は15:00~17:00の2時間と
営業終了後の23:00くらいからの時間帯。
これ以外は、何らかの仕込や、注文がある為、多少は刺せるが続けることは難しい。
となれば、この15時時点で何本させているか・・・?
前日は360本。今日で100本。
460本。残り1000本くらい。
1000本てことは・・・??
約11時間??
11時間??
仕事の合間の11時間?
俺、これから11時間刺しつづけるの?
おおぉぉぅ。
限界を感じた。
この日、初めて自分の限界を感じた。
刺しつづけなさい。と言われればいつまでも刺しつづけらると思っていたが、一人で串を刺すに16時間も費やすと、それ以外のことはまったく出来なくなる。
もちろん、体力的にも厳しい。
そもそも、一人で刺すという事が間違っていた。
なんのプライドがあってこんなに自分を苦しめるのか?
自己満足の世界の塊だと気付いた。
あぁ・・・
それでも俺は今回の目標を変えることなく、ひたすら刺しつづける旅に出た。
そんな中、救世主が現れた。
営業終了の夜1時くらい、串鳥時代の同僚が現れたのだ。
今回の盆踊りで備品関係を含め、お肉など色々とお願いをしていたのもあったが、どうやら雰囲気がおかしい・・??
つい、先日仕事で失敗したらしく、かなり落ち込んでいる。
俺もビックリしたが、まぁクビにならなくてよかった。
そんな話を聞きながらも手を止めることなく刺しつづけたていると、「おう。俺も刺すよ」と言ってくれたので。え?マジで。サンキューって流れで、2人で坦々と話しながら刺しつづけた。
終了したのが朝の4時ごろ。
同僚には300本くらい刺してもらった。
ありがとう。
この時点で約900本が終了。
残り600本
そして、仕込み最終日。
盆踊り前日
この日は土曜日だから、多少なりお店も混んだ。
と、いうか眠たい。
3日目ともなると、さすがに体がきつくなっていたし、肉を切る右手も疲れてきたし、串を刺す時にたまに自分の手に刺してしまう左手も赤くなっていた。
まぁ、営業終了後が山場だろうと、果たして当日前にどれほど睡眠がとれるか?
何時に終えれるかが鍵だ。それでも当日はテンションも上がっているだろうから多少の疲れも吹き飛ぶだろう。
そして、営業終了後、チクチクと刺しつづけている私の姿を哀れに思ったみっちが写真を撮り続けていた。
今回の串刺しで、大変なのは私だけじゃない事を伝えたい。
私が串刺しに専念できるように、お店の片付けは全てみっちが一人でやってくれた。
途中で洗い物が出れば、すかさず洗ってくれたし、なんだかんだ言いながらも睡眠時間は私と変わらなかったから、疲労もあっただろう。
こういった助けがあったからこそ出来たことだし、本当に感謝している。
今回、目標の1500本は達成しなかったが、結局1300本で終える事にした。
残りのお肉は他のメニューに使えるし、体力的にもきつい。
2人とも限界を超えている。
こうして、1300本の串刺しを終えたのは、当日、朝方の6時だった。
この時の写真をみっちが激写している。
それが、この顔だ!!
「リボビタンDを買って来て」と。
お昼12時ごろ、西&西コンビは「リボビタンD」という栄養ドリンクを6本買ってきた。
ホント、気が利くわ~。
そして!!
ついに!
ついに!
当日がやってきた。
お待たせしました。
盆踊り当日です。
みっち、きよ、ゆうこちゃん、西川君、西村君、ビックママ、大家さん、カンフーの先生、そして私を含めたはちゃめちゃグループ。ピンチョス大妖怪たちが集結した。
手が空く時間にも何本かは刺せた。
こつこつと刺し続けるのは嫌いじゃない。
疲れたら手を休め、注文が入れば一旦やめたりしながら、着実に刺してはいるが、なにせ1500本の道程は遠い。
集中して刺し続けると、60本で40分くらいかかる事がわかった。
串鳥の時代は、60本25分で刺していたが、今は衰えた。
ふと
時間を見つめる。
60本40分だろ・・・
120本で80分・・・
180本で・・120分・・あ、2時間か。
ん?それじゃあ1200本で800分か、
残り300本・・200分・・?
1000分?
1000分て・・何分? あ、いやいや何時間だ?
16時間・・40分。
16時間???
え?
今、何時?
16時間刺すの?俺?
え?今何時??
ちなみに二日前の15時すぎだった。
状況を説明すると、主に刺し続けられる時間は15:00~17:00の2時間と
営業終了後の23:00くらいからの時間帯。
これ以外は、何らかの仕込や、注文がある為、多少は刺せるが続けることは難しい。
となれば、この15時時点で何本させているか・・・?
前日は360本。今日で100本。
460本。残り1000本くらい。
1000本てことは・・・??
約11時間??
11時間??
仕事の合間の11時間?
俺、これから11時間刺しつづけるの?
おおぉぉぅ。
限界を感じた。
この日、初めて自分の限界を感じた。
刺しつづけなさい。と言われればいつまでも刺しつづけらると思っていたが、一人で串を刺すに16時間も費やすと、それ以外のことはまったく出来なくなる。
もちろん、体力的にも厳しい。
そもそも、一人で刺すという事が間違っていた。
なんのプライドがあってこんなに自分を苦しめるのか?
自己満足の世界の塊だと気付いた。
あぁ・・・
それでも俺は今回の目標を変えることなく、ひたすら刺しつづける旅に出た。
そんな中、救世主が現れた。
営業終了の夜1時くらい、串鳥時代の同僚が現れたのだ。
今回の盆踊りで備品関係を含め、お肉など色々とお願いをしていたのもあったが、どうやら雰囲気がおかしい・・??
つい、先日仕事で失敗したらしく、かなり落ち込んでいる。
俺もビックリしたが、まぁクビにならなくてよかった。
そんな話を聞きながらも手を止めることなく刺しつづけたていると、「おう。俺も刺すよ」と言ってくれたので。え?マジで。サンキューって流れで、2人で坦々と話しながら刺しつづけた。
終了したのが朝の4時ごろ。
同僚には300本くらい刺してもらった。
ありがとう。
この時点で約900本が終了。
残り600本
そして、仕込み最終日。
盆踊り前日
この日は土曜日だから、多少なりお店も混んだ。
と、いうか眠たい。
3日目ともなると、さすがに体がきつくなっていたし、肉を切る右手も疲れてきたし、串を刺す時にたまに自分の手に刺してしまう左手も赤くなっていた。
まぁ、営業終了後が山場だろうと、果たして当日前にどれほど睡眠がとれるか?
何時に終えれるかが鍵だ。それでも当日はテンションも上がっているだろうから多少の疲れも吹き飛ぶだろう。
そして、営業終了後、チクチクと刺しつづけている私の姿を哀れに思ったみっちが写真を撮り続けていた。
今回の串刺しで、大変なのは私だけじゃない事を伝えたい。
私が串刺しに専念できるように、お店の片付けは全てみっちが一人でやってくれた。
途中で洗い物が出れば、すかさず洗ってくれたし、なんだかんだ言いながらも睡眠時間は私と変わらなかったから、疲労もあっただろう。
こういった助けがあったからこそ出来たことだし、本当に感謝している。
今回、目標の1500本は達成しなかったが、結局1300本で終える事にした。
残りのお肉は他のメニューに使えるし、体力的にもきつい。
2人とも限界を超えている。
こうして、1300本の串刺しを終えたのは、当日、朝方の6時だった。
この時の写真をみっちが激写している。
それが、この顔だ!!
ひどい。
ひどい顔だ。
自分で言うのもなんだが、ひどい顔だ。
そして、この写真を載せたブログをみっちが書いたことから、ピンチョスの常連さんたちがお店に駆け付けてくれた。「ちょっ~大丈夫~?」
西&西コンビは写真から私の声が聞こえたという。
「リボビタンDを買って来て」と。
お昼12時ごろ、西&西コンビは「リボビタンD」という栄養ドリンクを6本買ってきた。
ホント、気が利くわ~。
そして!!
ついに!
ついに!
当日がやってきた。
お待たせしました。
盆踊り当日です。
みっち、きよ、ゆうこちゃん、西川君、西村君、ビックママ、大家さん、カンフーの先生、そして私を含めたはちゃめちゃグループ。ピンチョス大妖怪たちが集結した。