龍太郎@「温故知新?」 | 劇団FREE SIZE ◆ OFFICIAL BLOG
監督  「よーい、スタート!」
監督  「カット! OK!」
技術班 「チェックしま〜す!」
技術班 「チェックOKで〜す!」

今の映像の現場は、大体こんな感じで1つのカットが出来上がります。
この4つの行程の中に、30年前だったらあり得ない行程が入っています。

どれだか分かりますか?

そうです。チェックの部分ですね。

当時は映像もフィルムで撮影していました。つまり、現像が必要だったので、
デジタル時代の今と違い、その場で直ぐに確認することは不可能でした。

そして驚きなのは!
フィルムで撮影をした場合の値段です!!!
映画用の35mmフィルムだと、4分ちょっとしか撮れないものが4万円くらいしました。
そこにフィルムの現像代が1分単位で5,000円くらい。
上映できるようにするには、更にどんどんお金が掛かりました。

今はデジタル時代で、NGテイクを消すことが出来ますが、
フィルムは一度録画してしまうと消すことは不可能です。
つまり、NGを出す度に制作費がかさんでいった訳ですね。

以前、5分くらいのフィルム映画の自主制作に参加したことがあるのですが、監督さんは何十万という制作費を用意していました。

もう20年以上前になりますが、
僕は、多摩美術大学でお芝居の勉強をしていまして、
入学して最初の授業の内容は、代々受け継がれていたものでした。
どういう内容かというと、

初めましての人たちが班に分かれて、16mmのフィルムカメラでショートムービーを作るという内容でした。

 当時は何も思わなかったのですが、今思えば、
「本番の意味」を教えてくれようとしていたのかと思います。

 また、当時はもちろんスマホもなかったので、ダンスの振付などを録画して家に帰って復習する、なんてことも出来ませんでした。

思うに、昔と今では、本番に対する感覚が少々違ったような気がします。

アナログ時代とデジタル時代。

みなさんは、どちらが良いと思いますか?

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ちなみに、35mm・16mmとかいうのは、この帯の幅のことですね。

 

龍太郎でした!