先日、劇団員の松ちゃんこと松田佳子さんからある本を頂きました。
その本というのは
「映画の演技」という本です。
松ちゃんの師匠である、俳優の矢崎滋さんの翻訳された、演技に関する本です。
僕も18歳の頃から演技に関する本を何冊も読みあさってきました。
日本、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス…
各国の、日本語に翻訳された演技本を読んできました。
それぞれの国の国民性や歴史が、それぞれの国の演技の方法論(メソード)に現れていて、とても勉強になりました。
どれが一番正しいとかって無いんです。
どれも、その通りだと僕は思っています。
ただ、それを自分の身体と心を通して表現する、体現するということは、一足飛びにはいかないのです。
そして、その演技力を20年かけて身につけたからといって、売れるとか有名になるとかとは関係無いのです。
何故、何の為に自分は役者をやるのか、やっていくのかという根本的な部分での覚悟と思いが一番大切かな…
と僕は思います。
それが定まってれば、何があろうとも、ビクともしない。
演技力を身につけようと、焦れば焦るほど、それは遠ざかります。
焦る気持ちが邪念となり俳優の演技を邪魔するからです。
「良い演技をしよう」
「認めてもらいたい」
「後輩が見てるんだから先輩らしい芝居をしなくちゃいけない」
「失敗したらみんなからこう思われるんじゃないか」
等など…。
だから、
僕は今までもそうですが、そしてこれからも、
焦らず、楽しんで演技をしていこうと…
今日も美味しいお酒を呑んでます
どんなに暗い役だろうが、殺人者の役だろうが、それを演じる俳優の心と身体が軽く、そして明るくないとそれは表現出来ないと僕は思っています。
でも、そういう心の状態、身体の状態にいつでも瞬間的に自分をもっていくのが難しいんですよね。
それには日々、人生生きてる限り終わることの無い毎日の積み重ね、稽古や実生活でのキャッチする能力が大事だと思うのです。
では、
今日も美味しい熱燗をもう一杯呑んで、寝ます。
「おやすみなさいまし…
パックがお礼を申します」