
私のオススメの一冊は、
福井 晴敏さんの【亡国のイージス】です。
4~5年前、友人に借りた この上下巻は、手に取った瞬間、ちょっとたじろいでしまう程の分厚さでした



内容も、自衛隊のイージス艦を舞台に、艦長がテロを起こすという、政治的な問題を軸にした、少し難しそうなお話。
しかし、読み始めてみると…
綿密に練られた、舞台背景や人間関係の構成。
人間の憎悪や悲しみ、そして、友情や愛情が、痛いほど心にジーンとくる、それぞれの登場人物たちの心理描写。
美しい海や空の情景が目に浮かぶような、素晴らしい背景表現。
そして何より、一人一人の命の重さ、尊さを、思い知らされる深い内容。
電車の中や布団の中で、何度も号泣したのを覚えています。
その後、映画化もされ、映画館まで足を運びましたが、やはり、これだけの深い内容を2時間程の映像に収めるのは、難しかったようです


なので、もし興味のある方には、是非、原作を読んでいただきたいですね



