幼い頃、我が実家は建て増しをしました。
僕はそこにいた大工さんに憧れました。10歳の中村少年は何にひかれたのか？
男達の働く姿か？どんどん出来上がって行く家に感動を覚えたのか？数種類の様々な形の道具に心をひかれたのか？
残念ながら答えはNOです。
僕が憧れたのは、毎日決まった時間におやつを食べる姿にひかれました。
僕のひかれていたのは、大工さんの休憩する姿でした。
さて、そんな中村少年も歳を重ね、うっかり……すっかり大人になりました。
僕が俳優になろうと思ったのは………何故だろう？
何かきっかけがあったと言えばあったような気もしますが、正直に言ってしまえば、いつ頃からか、もうかなりやり始めたばかりの頃から、よくはわかりませんが、理由もなく僕は俳優なんだと決めていたと言いますかそんな感じです。
今や、迷っている暇はないのです。
