僕は小学生のときから毎年2月に高熱を出します。
今年もいきなりきました。
そう、いま巷で話題のインフルエンザです。
流行りにのっちゃいました。
しかし、18年振りのインフルは辛かった。
病院行くのでやっとで、待合室で寝たのか、意識がとんだのか、気付いたら隣のおばあちゃんにもたれかかってたからね…。
最初の3日間は39℃で、6日間くらいは熱が下がらず…。
熱がさがっても、2日間くらいは出歩いちゃだめだと言われ…。
まあ、そんな中でも熱が下がって出歩けない間にDVD2本と、本を5冊程読みました。
こういうときに、ネットで借りて自宅に届きポストに返却するやつは便利ですね。
前置きが長くなりましたが、今回の『こんな映画を観た』のコーナーは、山下敦弘監督の2作品です。
山下監督といえば、『リンダ・リンダ・リンダ』と『マイ・バック・ページ』を劇場で観て、とても好きな監督です。
今回、観たのは『松ヶ根乱射事件』と『リアリズムの宿』。
山下監督のオープニングが好きです。『リアリズムの宿』は、共通の友人はいるものの、直接は会ったことのない二人が一緒に宿に泊まることになるという話で、全編通して、この微妙な距離感がおもしろく描かれています。
この二人は、共通の友人が来るのを待ってるんだが、現れる気配もない。
主役が阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史さんだからか、不条理演劇の『ゴドーを待ちながら』を思い出す。
長塚さんは舞台出身だけど、演技がナチュラル。もうひとりの山本浩司さんもいい。
全体的にシュールな笑いに満ちた作品。
もう一本の『松ヶ根乱射事件』は、全体的にやるせなさが漂う作品。
双子の兄弟のできる兄とダメな弟。
警官をやってる、できる兄を演じるのは、新井浩文さん。
新井浩文さんは、静かにキレるのがうまい。
そして、チンピラみたいな役をやってるキム兄もいい味出してます。
山下監督は、『リンダ・リンダ・リンダ』や『天然コケッコー』のようなさわやかな映画から、『松ヶ根乱射事件』、『マイ・バック・ページ』のような社会問題に触れるような映画まで幅広い。
どの映画にも印象に残るカットがあるし、深く心を動かすものがある。
『バカのハコ船』と『天然コケッコー』も観たい!
