橋倉靖彦です。
最近、映画『ゴッドファーザー』のDVDを久しぶりにレンタルして観ました。
うわぁ…やっぱ良いなぁ…
映画自体も役者達個人個人も素晴らしい!
あのビトー・コルレオーネ役のマーロン・ブランドは僕にとって役者というアーティストの「神」みたいな存在です。七年ほど前に亡くなられましたけど。
会いたかった…
ブランドマジックという言葉がアメリカではありますが、彼の演技は本当なのか芝居なのか分からないというか、まさにマジックを観てるような感じになります。
この『ゴッドファーザー』のオーディションの時に、まだ当時無名だったロバート・デ・ニーロがソニー役(最終的にジェームズ・カーンが演じた)で受けてコッポラ監督の前で演技をしたが結局落とされました。だけどそのオーディションでやった演技が素晴らしくコッポラ監督がずっと覚えてて、後にゴッドファーザーPart2を作る時に若き時代のビトー・コルレオーネ役に抜擢し、その役でデ・ニーロはアカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞することになりましたが、その落とされたオーディションの模様を僕は20年くらい前にメイキングビデオで見ましたが、いくら当時無名だったとしてもデ・ニーロの演技は素晴らしかったです。演技し終わった後、カメラのこっち側にいるスタッフ達の笑い声も彼の演技の素晴らしさを物語ってました。
ちなみに、当時業界では問題児で映画界から干されてたマーロン・ブランドも、干されてるからそのままだとオーディションも受けさせてもらえないから、自分がマーロン・ブランドだということを分からないように書類ではウソを書きオーディションを受けました。
彼はゴッドファーザーの小説を読み、ビトー・コルレオーネという奴はブルドッグみたいな奴だと創造し、当時まだ48歳だったにもかかわらずオーディションでは髪を白髪混じりにし、ハットをかぶり、口の中に含み綿を入れほっぺたを膨らませ、声をしゃがれ声にし、尚且つ彼独自のあの独特なねちっこい喋り方はそのまま残し、60歳過ぎのあの強烈なビトー・コルレオーネという人物を創り上げオーディションを受けてみんなをビックリさせ、役も掴み取りアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するまでに至りました。本人は受賞を拒否しましたが。
マーロン・ブランドもロバートデ・ニーロもそしてマイケル役でビトーの後を継ぐ三男坊を演じたアル・パチーノも素晴らしいアーティストですが、このゴッドファーザーを観る度に、自分はまだまだ程遠いなと感じると同時によし!やるぞ!という想いにもなります。
いやぁ…映画ってほんっとにいいもんですね!